どんなに遠くに離れても
きっと同じ空をみているから
いつでも貴方のそばにいられるの
人の言葉の無力さを
知らずに言ったあの日の『コトバ』
コトバ
夕陽のやわらかな光がゆったりとさしこむ
白い壁、趣味のいいスタンドに重厚感のある机
窓から入る秋の風がこの部屋のソファに
は己が持ってきたハンドバックを置くでもなく、そして自らが座るでもなく
ただ入り来る風に其の頬を撫でさせるだけでただただその場に呆然と立ち尽くしていた
―貴女と別れます。
つい先日自分のアパートのポストに投函されていた手紙には
現在の恋人…否、現実に言ってしまえば既に過去の男の一人である人物の筆跡で
たった一行そう書き記してあった
挨拶も相手の事情も、そしてなにより其の決断に至った経緯の説明も無い
自分で決めて、相手の意見など求めない決定事項
あまりといえばあまりな…、しかしなんとも簡せつかつ明快な文章
あの人らしい…そう思ってしまえば楽だったのかもしれない
だが女として、そして愛するもののある身としての
のプライドがそれを許さなかった
そして感情に流されるままに手紙の主の部屋に辿り着いた現在
は其の部屋の光景を見て全てを悟っていた
嗚呼…もう、自分が入る隙など何処にも無いのだ…と
愛しいもののいるはずのその部屋にあったのは
の求める人物の姿ではなくて、まるで全ての時が止まったかのような空間だけだった
部屋においてある家具や医療系の本
押入れやタンスの中に仕舞われたままの衣類や陶器
そして…
彼が仕事場で常に身につけ、そして何よりもそれこそが彼である証であった
真っ白な白衣
それさえも主に置き去りにされて、今はただ風に揺らされるがままにあった
「………何が…あったの?」
問いかけても答えるものなどいない空間へ
それでも何かしらの答えを求めて言葉に出した
何があったのか…
何が二人を終わらせたのか…
何が彼を変えたのか…
ナニガ?―
“どんなに遠くに離れてもきっと同じ空をみているから
いつでも貴方のそばにいられるの。”
助けたい命があるといつもでは考えられないくらいに熱く自分に語り
旅立つ彼に向けて言った言葉は、決して嘘ではなかった
何処までも彼を愛し、受け入れる事はできると信じていた
そういう相手なのだと
思い込んでいた
―違ったの?
―あの言葉は、嘘だったの?
「答えてよっ……っ………くろぅどぉぉぉ!!!!!!」
Fin
〜後書き〜
『Fairy talr』相互記念・紅稜様に捧げます。
このお話の元ネタとなったのは、赤屍が戦場に行っていたという事実です。
彼には戦場に行く前に↑の彼女がいたという設定で…
ごめんなさい…赤屍さん、一言しか出てません。(うっ;)
否これは手紙の文章であって一言ともいわないんですかね??(あうっ;)
『想いのすれ違い』というテーマを頂いて書き上げたのですが
…微妙です;;;;;;(くぅ〜〜;;;)
多分赤屍さんのこの行動は、異常な業を持ってしまった自分から
彼女を離して安全を確保するためとか…そういうことにしておいてください(決定!)
お気に召さねば書き直させていただきます、力量足らずで申し訳ありません。
by樹煉
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感謝感激です!!
相互記念ありがとうございます、樹煉様vv
もう読んでいるとグッと来ました!
赤屍さんらしくて凄くドキドキしましたよv
まだ…オレ終わってないんですけ…ど…(ゲフン)
悲しいのですが、その赤屍さんの不器用な優しさが
また惚れてしまいますvvvvv
もう樹煉様の小説にメロメロですよ♪
オレも頑張って差し上げます!!
うぅ…樹煉様みたいな文章能力が欲しいです(涙)
本当に樹煉様、ありがとうございまた!
これからもよろしくお願いしますvv
2004.10.09
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