ドリーム小説

東京タワー



 が十文字達について行った先は。
「え・・・東京タワー?」
驚いて見上げていると、何処からか声がしてきた。
「いいかテメーら、ルールは単純!」
説明を聞いていると、氷を特別展望台に持っていくことらしい。しかも走って。話を聞いているだけで嫌になってる十文字達を見たが話しかけてきた。

「ねぇ、一輝?」

「あ?」

「本当にコレやるの??」

「あー・・・適当にやる」

「そっか・・・」

 その『適当に』という言葉を聞いて少しシュンとする。それを見て黒木がの頭を撫でた。
「黒ちゃん・・・」
「大丈夫だって!俺達はいつでも一緒だからな!」
が思っていることとは違っていたが、黒木なりに気遣ってくれたのが嬉しくて笑顔になる。
「お、始まるみたいだぞ?」
「え?あ、じゃあみんな行ってらっしゃい!」
「・・・おう」
十文字達は、に見送られながら東京タワーに入っていった。残されたは、やることも無いのでどうしようかと思っていたら。微かに甘い香りがしてきた。
「あ、氷があるところからだ」
その香りに誘われるように歩くと、先程氷を配っていた人は居なく、氷だけが寂しそうに置いてあった。
「・・・食べて良いかな?」
独り言を呟きながら一つ食べると、意外と美味しかったらしく、パクパクと食べていく。
「美味しい〜vvこれ、一輝たちにもあげたいなぁ・・・」
そう思っていると、は、つまらないしなぁ。と思っておもむろに氷を袋いっぱいに入れ始めた。
「それじゃあ・・・私も行こうかな〜♪」
は、足取り軽く東京タワーの中へと入っていった。




















 階段を登り始めると、氷が溶けて引き返してきている人が何人も見かけていたが、肝心の十文字達の姿が見えなくて困っている。
「どうしよう・・・早く見つけなきゃ氷が溶けちゃう・・・」
そう思うと、は心配になってきて走る足を速めていた。
 は、中学時代に陸上をしていた。一般人よりは体力はあり、入部テストをしに来た人を尻目にどんどん上へと上がっていた。










 そんな時、監視をしていたヒル魔が海苔を食べながら栗田と話をしていた。
「・・・あ、ヒル魔?」
「何だよ、糞デブ」
「女の子が氷持って登ってきてるよ?」
「んなはずないだろうが」
「だって・・・ほら」
栗田に言われてその画面を見ると、本当に女子が登ってきていたのだ。このテストは生半可なものではない。男でも最後まで来れるかどうかわからないのだ。しかし、画面に映っている女子はそれをものともせずに登っていたのだ。食い入るようにヒル魔が画面を見ていると、栗田が話しかけてきた。
「ねぇ、あの子を此処まで連れて・・・」
「いや、このままにしとけ」
「でも・・・」
「どうせ途中で諦めるだろうが」
そう言いながらもその女子が気になるらしくその画面を見ていた。










 引き返す人が多くなってきたとき、がある男子を見つけた。
「・・・ねぇ、大丈夫?」
が声をかけると、男子が振り返って息を切らして『誰だ?』という目で見てきた。

「その袋・・・破けてるね」

「あぁ。この上にいる犬にやられた」

「犬?」

「てか、何で女子が此処に居るんだ?」

「私、氷が美味しいから一輝達にも分けようと思って」

「はぁ・・・」

「あ、コレどうぞ」

 が思い出したようにその男子に一粒の氷をあげた。
「それじゃ、私はもう行くね?」
手を振ってその男子と別れていく
「・・・なんだ?あの女子・・・」
男子は、口に氷を入れながら下へと降りていった。が大展望台に向かっていると、悲鳴が聞こえてきた。

























「ひえぇぇぇえ!」

「はぇ!?何!?」



























 上を見ると、男子が逃げるように駆け下りてきていたので、は怪我をしないように端に避けた。呆然と見送っていると、変な音が上から聞こえてきた。





「グルルルルル・・・」

「・・・はぇ?」

「シャアベフォア!!」

「はええぇぇぇぇえぇぇえ!!?」





 突然現れた小さくて獰猛な犬に驚いて階段を駆け下りていった。それを追いかけるようにどんどん降りてくる犬。その様子が怖くては涙目になってしまった。
「何々・・・何なの!?」
後ろを向くとやはり獰猛な犬が・・・。





「ぃ・・・いやああ〜!!一輝ぃ!!!」















 同時刻、地獄の番人(ガード)をしていたヒル魔にもの悲鳴が聞こえていて、銃を構えながらが居る階へと向かった。



















あとがき
 第2話〜♪
十文字達と仲が良いので氷をあげようと張り切ってますが…いいのかなぁ…;
                                  2006.03.24

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