ドリーム小説
カメレオン
ヒル魔に呼ばれて葉柱達は海苔の乾燥剤を銃弾に込めていたが、その乾燥剤がなくなったので解散ということになって帰ろうとしていたとき。
「・・・あ?」
階段から物音が聞こえてみてみると、そこに女子・・・が座っていた。なにやら疲れているらしく、座ったまま動かなかった。
「ぁれ、もうこんなに溶けてる・・・」
氷が入っていたと思われる袋を見ているが少し気になって話しかけてしまった。
「何だぁ?この女」
葉柱が声をかけると、は顔を上げて葉柱を見上げてきた。意外と可愛くて一瞬ドキッとしたが、すぐにしゃがんでを睨んだ。
「てめぇ、こんなところで何やってるんだよ?」
「ぇ、と・・・私、一輝捜して・・・」
「一輝?誰だ?」
「ぁ・・・十文字って苗字で、名前が一輝です・・・」
普通は、一輝といえば名前と分かるのにそこまで詳しく言うというのはどうなんだろう、とか考えながら葉柱は聞いた。
「それで、ですね・・・一輝、見ませんでした、か?」
「知るか。俺は今から降りようとしてんだよ」
「あ、そうですか・・・」
葉柱がそういうと、が立ち上がって歩こうとしていた・・・が、ふらつくのか、そのまま倒れそうになってしまった。
「ぅわ・・・」
が倒れるのを覚悟したとき、何かがの身体を支えてきた。
「カッ、何やってんだよ」
「ぇ・・・あ、すみませ・・・っ!?」
葉柱の長い腕で支えられたことに気が付いてが離れようとしたとき、身体が軽くなった気がしてよく見ると、地面が遠くなっていた。葉柱がを肩に担いだのだ。
「あの・・・?」
「そんな身体でどうやって歩くんだよ。てか、何でこんなところに居るんだ?」
「えっと・・・一輝に氷を食べさせようと・・・」
「・・・は?」
「多分上にいると思うので・・・これから行こうかと・・・」
「・・・」
がそう話すと、葉柱がを担いだまま階段を登り始めていた。
「え?」
「上に行くんだろうが」
「でも、貴方は下に・・・」
「てめぇ放っておいたらこの暑さで死ぬだろうが」
「あー・・・」
「だまって担がれてろ」
「・・・ありがとう、ございます・・・」
「・・・カッ」
今居る場所は大展望台を出たところ。まだ暑いのでとりあえず上の涼しい場所まで運ぼうと葉柱が思っていると、が話しかけてきた。
「・・・あの」
「あ?」
「私、です」
「・・・俺は葉柱ルイだ」
「じゃあ、ルイですね」
がニコッと笑いながら名前を言ってきたので葉柱はまたドキッとした。それを勘付かれないように顔を逸らして黙ってしまった。
「ルイって腕長いですね」
「敬語なんて使うな。気色悪い」
「・・・ルイって何で腕長いの?」
「は?」
「それと、舌も長いし・・・もしかして、ルイの親ってカメレ」
「それ以上言うと殴るぞ?」
何を言おうとしたのか分かった葉柱は、が最後まで言う前に止めておいた。そうすると、もうその先は黙ったまま。
「・・・あ、もうこの辺り風があって涼しい」
が不意に言うと、葉柱はを下に降ろした。
「ルイ・・・?」
「もうここなら良いだろうが。それとも、まだ駄目なのか?」
「いや・・・もう平気です・・・」
「じゃあな」
それだけ言って引き返そうとしたとき、が葉柱の学ランを掴んだ。
「あ?」
「えっと・・・此処まで運んでくれてありがとう、ルイ」
「っ・・・カッ//」
笑顔でお礼を言われて顔が赤くなってしまった葉柱は、顔が見られないように立ち去った。は、それを見送ってから手にある氷が溶けかかっていることに気が付いて十文字が居ると思われる特別展望台へと走り出した。
と離れてから葉柱はゆっくりと下に降りた。すると、仲間が待っていて色々声をかけられたが、殆ど頭に入っていなかった。
『此処まで運んでくれてありがとう、ルイ』
の声を笑顔がルイの頭の中を支配していた。そして、また会えないだろうか・・・とも思っていた。
あとがき
ルイ!!!!
大好きだっ!!!
男前っvvv
2006.03.24
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