始まり
ここは東方司令部。何も事件がなく、暇を持て余していたロイ・マスタング大佐達はくだらない世間話をしていた。
「・・・そういえば、中尉はどうした?」
ロイがみんなに聞くと、それに答えたのはハボックだった。
「それならさっき誰かを迎えに行きましたよ?」
「誰をだ?」
「さぁ・・・そこまでは・・・」
そんなことを話していると、急にドアが開いた。それに驚いてロイ達はドアに視線を向けた。
「な・・・中尉か・・・ドアはもっと・・・」
「大佐、それどころではありません」
ホークアイの顔は本気だったので一応静かにした。ハボックやヒューズ達も静かになった。
「すみません、どうぞ」
誰かを通している姿があった。そして、ホークアイの後ろから現れたのは銀髪を腰の辺りまで靡かせ、銀髪の隙間から見える赤い瞳が印象的な女性が立っていた。その姿はまだ十八歳くらいだ。それなのに何故か軍服を着ている。ロイ達は小声で話をしていると、ホークアイが話し始めた。
「大佐、この方は本日よりこちらに配属された・・・」
「初めまして・・・というか、ロイは久しぶりだな。・ファミリア・・・覚えてるか?」
と名乗る女性がロイのところにやってきた。ロイは自分の記憶を巡らせて少し間をおいてから思い出した。
「・・・!?君は・・・あのときの少女か!?」
「あ、覚えてたんだ」
「大佐・・・?お知り合いで?」
ホークアイが驚いたように聞いてきた。
「あぁ、あのイシュヴァールの内乱で共に戦った国家錬金術師だ。私はとはとても息が合っててお似合いの・・・」
「だーれが息が合ってるだ。バカは直ってないな」
そう言いながら肩に手を置いてきたロイの手をピシャリと叩いた。その光景に驚いていたハボックがやっと口を開いた。
「あの〜・・・結局のところ、その子は何者ッスか?」
「この子は私の恋・・・」
「国家錬金術師の・ファミリア」
がロイの言葉を遮って前に出てきた。
「あ・・・あぁ・・・」
その気迫に驚いたハボック達は一歩引いてしまった。そして、ロイがまたに近づこうとしたら、今度はホークアイに邪魔された。
「中尉?」
「大佐、お知り合いなのは分かったので、少し私の話を聞いてください」
全員を見渡してからホークアイはの横に立った。
「この方は、・ファミリア大将。軍の階級を持っている上に国家錬金術師としても有名です」
「あはは。でも、まだ十八歳だから気にしないで?」
一瞬時間が止まった。そして・・・。
「「「はぁ―――――!?」」」
全員の声がハモった。驚きのあまりロイはを指差して、ハボックは咥えていた煙草を落としていた。はそんな反応が面白いのか笑っている。
「・・・?それは本当か?」
「うん。ちょーっと前に大将にあがったんだ★」
そう言ってホークアイのところに戻って東方司令部内を案内してもらいに向かった。その後姿を見送るロイ達。
「なぁ、一つ聞いていいか?」
「何だ、ヒューズ」
「あの子も国家錬金術師だって言ってたよな?二つ名は何だ?」
ロイは興味津々のヒューズを見て溜息を付いた。
「の二つ名は『幻獣』」
「幻獣?」
・ファミリア
階級:大将
『幻獣の錬金術師』
運命の歯車は再び動き始めた
あとがき
鋼ドリーム始動!!
最初はヒロイン設定無しで短編をUPしようかとも考えたのですが、設定無しはちょっと辛いかもということでまず長編から(笑)
これからも増やしていきたいと思うのでよろしくおねがいします☆
2004.08.22
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