ドリーム小説
未成年な大将
がこの東方司令部に来た次の日、仕事内容を覚えるために朝からホークアイとロイの二人と行動を共にしていた。そして、今は東方司令部の中を案内し終わったところだった。
「・・・大将、これで東方司令部の案内は終了です」
「ありがとう。あ、あと『大将』なんて言わなくていいよ」
「しかし・・・」
「だって、私はまだ十八。お酒も禁止されている未成年なんだよ?」
「年齢はそうであっても『大将』の階級を・・・」
「リザ・ホークアイ中尉。これから私のことを軍法会議などの時以外で『大将』と付けて呼ぶことを禁止する。命令だ」
は少しお堅いホークアイに『大将』として命令を下した。これならを呼び捨てにしなくてはならなくなるからだ。
「流石は私の・・・」
「誰がロイのだって?」
そう言いながらはロイの頬を引っ張った。
「いたたた!!こ・・・こら、!!私の顔が不細工になってしまう!!」
突然のことでロイも混乱しているらしい。慌てていた。ホークアイはそんなロイを見ないので少し新鮮だ・・・と思っていた。一方、は少しも気にせずに乱暴にロイの頬を解放した。
「最初からふざけたことを言わなければいいのに。本当に女ったらしは変わってないのね」
「何を言う・・・私は君だからそう言うんだ。他の女性には『美しいですね』『もし良かったら私とお食事でもどうですか?』という言葉で決して『私の』とは言わないのだ。こういうのは私が・・・」
「リザさーん。私の仕事机はどうすればいいんですかー?」
はもうロイの話を聞いていなかった。しかも、いつの間にかもホークアイもロイの側から離れていた。
「な・・・!?待ちたまえ!!」
慌ててを追いかけるロイ。はそのままロイを無視していた。
さて、東方司令部の案内が終わったところでホークアイは先程のの質問に答えようとしていた。
「には悪いんですけど・・・」
「敬語も駄目。命令だからね」
「・・・には悪いんだけど、私達と机を並べて仕事をしてもらうわ。本来なら大佐みたいに特別にするんだけど・・・」
「いいよ。だって、みんなと私は何も変わったことなんてないんだから」
自分は気にしていないよ、と言うかのように笑顔を向けた。ホークアイは『綺麗だわ・・・』と少し見惚れてしまった。そんなこととは何も知らずに自分に与えられた机に座ってご満悦しているだった。
「・・・、そろそろ昼食なんて行かないか?」
「え?あぁ・・・もうそんな時間?」
が時計を見たらすでに十二時を回っていた。食堂が混み合っている時間だった。
「でも、人が多いし・・・」
「誰が食堂を使うと言った?」
「へ?」
「私と外食しないか?」
あぁ・・・またこの女ったらしは・・・、とは心の中で思った。ロイはの返事を待っていた。しかも、自信満々で。
「・・・あのねぇ、ロイ・・・」
「大佐、まだ仕事が残ってますので外食はおやめください」
ホークアイがそう忠告した。それと共に何かを大佐の机の上に置いた。
「中尉・・・それは?」
「勿論、午前中大佐がから離れなかった為に溜まった書類です。全て今日中にお願いします」
「な・・・!?」
「大佐ってのも大変なのね」
は同情している風でもないのにそう言った。ロイはどうにか仕事を延長してもらえないかとホークアイに頼もうとしたら・・・。
「じゃあ、リザさん。一緒に食事に行きましょうか」
「えぇ、私でよければご一緒します」
「えぇ!?!!」
「貴方はお仕事が待ってるんでしょ?『大佐』様?」
「それでは、大佐、しっかり仕事をしてくださいね」
とホークアイはロイに止めを刺して『何を食べようか?』など楽しそうに話しながら部屋を出ようとした。ロイはただその後姿を見送るだけ・・・一人で残念そうに自分に与えられた仕事をこなそうとがんばっていた。
「・・・少し言い過ぎましたかね?」
「大丈夫よ。大佐はそんなに弱くありませんから」
「そ?ならいっか★あ、パスタなんて食べません?」
「えぇ、それなら私、美味しいお店を知ってるの。そこに行く?」
「やったぁ!行きますよ!!」
は早く行こう!と言うかのようにホークアイの手を引いて歩いた。こういうところはまだ未成年なのね・・・と微笑ましく思うホークアイがここにいた。
あとがき
今回は、来たばかり、ということで案内をしてもらってました。
えーっと…これはリザドリになるのでしょうか??
とにかく、大佐は無能なのでこんな役になってしまいました★
2004.08.24
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