年齢
案内してもらってから一週間。やっと東方司令部に慣れたが午後の仕事のため、書類を運んでいた。
「こんにちは、大将!」
「どうも」
「大将!その書類、手伝いましょうか?」
「あ、大丈夫だよ」
すっかり馴染んで見知らぬ人にまで挨拶をしていた。は、大将というのもあって最初は周りから怖がられていたが、ある軍曹がと一緒に仕事をしていてその状況を周りに話したのだ。綺麗で優しい。それに手際がよいと一気に噂が流れてみるみる内にはみんなに慕われるようになったのだ。歳がみんなよりも低いというのもあったらしいが。
図書室に着いたは、個室を借りて必要な資料を選んでいた。だが、一冊とても高いところにあってなかなか届かなかった。どうしようかと悩んでいたら、何処からか腕が伸びてきた。
「?本ってコレ?」
そう言って本を取ってくれたのはいつも煙草を銜えているハボック少尉だった。ハボックは、がこの東方司令部に来てから色々教えてくれたり相談相手になってくれたりしていたのでがもっとも信用する人物の一人だった。
「うん、ありがとうハボック!」
「いいって。それよりも、何処で仕事してんの?」
「あ、色々大切な書類があるから個室」
「そっかー。俺午後仕事ないから何か手伝う?」
「でも・・・折角仕事終わらせたのに・・・」
「気にすんなよ。どうせ帰っても暇なんだしさ」
ポンッとの頭に手を置くハボック。はこの手が大好きなので嬉しそうに微笑んだ。ハボックはそんなの顔を見てちょっと照れた感じで目線を泳がせた。
「ほ・本はこれだけでいいのか?」
「うん。今のところはね」
そう言って二人は個室へと向かった。
個室に来たらすぐは仕事に取り掛かった。
「ハボック、そこの資料取って」
「ほい」
いつもと違う雰囲気のだった。書類にサインをしたり資料と照らし合わせてないように誤差がないか確認する姿は大将だった。
「次、その資料とあのファイル・・・あぁ、それともうこれは必要ないから戻してきてくれる?」
「あ・・・はいはい」
ハボックはその指示の早さに驚きながらも従った。は黙々と手を止めずに仕事をこなしていた。どこぞの大佐にも見習ってほしいものだと心の底から思ったハボックであった。
暫く・・・と言っても実際は三十分程度。の仕事は終わったらしい。
「・・・っあー。終わった!」
「あはは、お疲れ」
「あ、ハボック手伝ってくれてありがと」
ちゃんとお礼を言うのを忘れないを見て『しっかりしてるなー』と感心してしまった。
「そうだ!あのさ、手伝ってくれたお礼にディナー奢るよ!」
「え?」
「だって、こんなに早く終わったのはハボックのお陰だしね・・・って、ハボック時間ある?」
いやいや、早く終わったのはの実力だろう。だが、ハボックはあえて言わなかった。
「あ、お礼してくれるなんて優しいね。今日は運よくスケジュール空いてるし・・・じゃあ行こうか」
「うん!」
嬉しそうに返事をしてくれた。ハボックはハボックでとディナーをご一緒できるということで気持ちは既に小躍り状態。もしスケジュールが入っていたとしてもとの約束を優先していただろう。
「じゃあさ、ハボック何食べたい?」
「俺?」
「そうだよ?だって、ハボックの為に行くんだから!」
の『ハボックの為v』(一部妄想)という言葉が頭の中で響いている。そんなことを考えていると悟られないようにハボックは平然を保とうとして煙草を一つ銜えた。
「・・・じゃあ魚料理かな」
「分かった!丁度私のお気に入りのお店があるからそこに行こうよ!!」
「のお気に入り?」
「そう、こっちに来てから見つけたんだけど、お店の雰囲気も良くてさ!私もよく行くの」
「そっかー。そりゃ楽しみだな」
「ねー。絶対ハボックも気に入るよ!」
無邪気に話すを見ていると、何だか・・・。
「(萌えるなー。けど、年齢的にもこれは犯罪なのか?いや、まだ平気なはず。というか、はもともと綺麗で大人びてるから見た目的にはばっちりなはず・・・けど・・・)」
「ハボック?」
急に黙ってしまったハボックの顔を覗きこむ。ハボックはそんな姿にまで萌えていたが、理性を必死に保たせた。
「がお気に入りの場所教えてくれたから俺がお礼に奢ってあげるよ」
「え!?でも・・・」
申し訳なさそうにしていることに気が付いてハボックは付け加えた。
「それに、男が女に奢ってもらうのは沽券にかかわるからね」
ふざけて言ったらは笑ってくれた。
何処の誰が言ったのか分からないけど、
恋愛に年齢なんて関係ないだろ?
あとがき
はいはーい、第三弾はハボさんでしたー。
オレ、ハボさん好きですよ?
本当に。
でも…。
今回はすみません。
ハボファンの方々!!
ハボを変態染みたことを考えさせてすみませんでしたぁ!!!(涙)
2004.08.24
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