ドリーム小説

創る者・壊す者―Vol.3―



 雨が降る中、アルの破片探しとエド達の傷の手当、その他周囲を調べたりとまだまだ騒ぎが収まらない。
「やっかいな奴に狙われたもんだな」
深刻そうな顔をしながらヒューズはロイとアームストロングに言った。すると、二人もヒューズと同じような顔をした。
「イシュヴァールの民か・・・まだまだ荒れそうだ」
昔の記憶がよみがえる。あの忌わしい行為が・・・。





「ちょ・・・お前ら!」

「離してください!!」







 みんなが仕事をしている場に合わないような声がした。ロイ達はその方向に視線を向けると、ある憲兵達がもめていた。
「お前らは此処の担当じゃ・・・」
「そうです!ですが、どうしてもマスタング大佐に用があるんです!」
「ですから、そこを通してください!!」
「駄目だ、許可の無い者は・・・」
「一刻を争うんです!!じゃなきゃ・・・大将が危ないんですよ!」
最後の方は怒鳴りながら叫ぶ。ロイの耳に『』という単語が飛び込んできた。それだけでなく『危ない』ということらしい。何かあったのか、と心配になってロイはそのもめている憲兵のもとへ向かった。





「おい」





「は・・・!?これはマスタング大佐!」
「お前は下がっていろ。・・・ファミリア大将に何かあったらしいからな。話を聞く」
命令をすると、あっさりと立ち去っていった。それを見送ると、ロイは今来た憲兵に質問をした。
「お前たちは・・・確かに・・・ファミリア大将の側にいた奴らだな・・・」
「あ・・・マスタング大佐・・・」
一人がほっとしていると、もう一人が縋るようにロイに話をした。
「マスタング大佐!先程スカーが逃げるときに作った穴に大将も落ちてしまい・・・もしかしたら今、スカーと遭遇している可能性もあるんです!」
「何・・・!?」
一気に説明をされたが、ロイは一発で状況を把握した。が危ない・・・また、自分の居ないところで何かあったのだと。何とも言えない感情がロイの中に込み上げてきて気が付けば今説明をした憲兵の胸倉を掴んでいた。





「貴様!何故が危ない目に遭っているというのにこうして無傷で・・・しかも二人で此処にいる!どちらかがの元へ向かい、を守るのが役目じゃないのか!!?」





「お・・・おい、ロイ!!」
驚いてヒューズがロイの腕を掴んで胸倉を掴んでいたのを解いた。すると、憲兵は地面に落ち、酸素を求めるように咽ている。まだ怒りの収まらないロイを見て代わりにヒューズが質問をする。
「それでお前ら、ファミリア大将は何処に?」
「あ・・・あの建物の角の穴から落ちました・・・」
咽る憲兵を支えながらもう一人が答える。
「わかった。ロイ、どうするんだよ」
「・・・勿論行く」
多少は落ち着いたが、雰囲気が怒りを感じさせている。そんな怒りを込めた視線を憲兵二人に向けた。
「お前達」
「は・・・はい!」
「・・・名前は何て言う」

「あ・・・私はグレニス・ビゼクト少尉です」
今まで咽る相方を支えていた少し長めの黒髪を後で一つに纏めた男が名乗った。

「私はキューザ・アキスト少尉です」
先程の恐怖心がまだ残っているのか、茶色い短髪をした瞳の黄色い男が名乗る。

「では、ビゼクト少尉にアキスト少尉、私と共に・・・ファミリア大将の救出に向かう。いいな」
「「は・・・はい!!」」
何処か嬉しそうに敬礼をする。そんな二人を見てヒューズはロイにコソッと一言言った。
「なぁ、ってよ・・・結構慕われてんのな」
「そんなの当たり前だ。それよりお前も・・・」
「俺はまだ此処で指示を出さなきゃならねーから無理」
心の中で『どうせまたデタラメ人間の万国ビックリショーとか思って逃げたんだろう』と思いながらものことが心配なのでそれ以上は言わなかった。そのままが落ちたという穴へと向かう。




















何故は私の側にいない?


何故は無茶をする?


何故は何も言わない?


何故は・・・


歯痒い・・・


いや


この歯痒さは


が『原因』であって


の『所為』ではない・・・




何も出来ない私が


歯痒く・・・


イラつくのだ




残るのはいつも後悔ばかりだ




頼む・・・


私が行くまで


無事で居てくれ・・・





・・・!!





















あとがき
 はい、久しぶりに鋼更新しました♪
えーっと…本当にオレ自身が忘れていたので話が繋がっているのか心配です…;
アニメ、とっくに終わってますが、まだ劇場版などがあるのでそれを楽しみにしてます!
                                  2004.10.20


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