創る者・壊す者 ―Vol.4―
パラパラと何かが落ちる小さな音が聞こえては目を開けた。
「・・・えっと此処は・・・」
クラクラする頭を撫でながら起き上がる。辺りを見回すと、瓦礫の山があり、思い出す。
「そっか・・・あのスカーが開けた穴から落ちて・・・」
がなるほど・・・とうんうん頷いていると、カツンという小さな音がして、その直後、物凄い殺気を感じた。
「っ!?」
振り返ろうとしたが、その前に何かがを襲った。紙一重で避けたが、軍服の裾が少し焦げた。
「何・・・?」
「貴様は・・・」
男性の低い声が響いた。カツン、カツンと音が近づくに連れ大きくなっている。
「軍人か?」
暗くてわからなかったが、だんだんと人影が見えてきては隙を見せないように気配を配りながらその質問に答える。
「そうだけど?そういうあんたは何者だ」
の質問の後、無言で近づいてくる男が何でだか嫌では一歩だけ後ずさった。
「我は・・・神の代行人」
「神の?神なんて不確かなモノ、私は知らない」
そう答えた時、瓦礫の一部が崩れて光が差し込んできた。そのお陰で男の顔が見えた。
―額に大きな傷跡―
その特徴だけでその人物が誰だかわかった。そう思っては一瞬ゾクッとした。
「あんた・・・もしかして『スカー』?」
「・・・だったらどうした」
「まぁ私も軍人だからね」
は素早く戦闘体勢に入った。
「スカーを捕まえる」
雨の所為で軍服が濡れて走り辛くなっていた。
「くそっ・・・は何処にいる!?」
先程、が落ちたと言う穴へ行ってみたが、瓦礫などがあって危険だということで止められた。大佐命令でも大佐の命が大事だ、と言い張ってのことだ。しょうがなく、ビゼクトとアキストとロイの三人は入り口のあるところまで遠回りをしていた。
「マスタング大佐!あそこが入り口です!!」
ビゼクトが大声で言ってマンホールを開けた。やはり、薄暗くて中がよく見えなかった。だが、今はそんなこと言ってはいられない。
「よし・・・行くぞ」
「「はっ!!」」
を捜す為に三人は地下水道へと入っていった。
「捕まえる・・・だと?」
構えたままのを睨みつけながらスカーはそう言った。
「そう聞こえなかった?」
「貴様如きに我は捕まらない・・・そこをどけ」
「嫌だね。私にも軍人としての意地がある」
何を言ってもどいてくれないと判断したスカーは。
「これも・・・神の加護なのか・・・」
呟いてに襲い掛かった。
スカーの動きが予想以上に早く、は驚いたが、二発目からはもうスピードを理解して一つ一つ攻撃を避けていく。少ししてスカーはから離れた。
「貴様・・・何者だ?」
「さぁね。当ててみな」
挑発的に言って今度はが攻撃を始めた。銃を二丁取り出して右の銃でスカー目掛けて撃つ。そして、スカーが避けた先に左手の銃を撃つ。そうすれば、自ずと隙が出来るのでソレを狙って今度は弾切れの銃を捨てて短刀を取り出して切りかかる。スカーはその短刀に右手を翳して『破壊』をした。
「な・・・!?」
何が起こったか分からないは壊された短刀を放り投げながらスカーから一定の距離を保つ。
「今のは・・・まさか錬金術か!?」
驚いていると、スカーは壁に右手を当てた。すると、ビシビシという音と共に壁が崩れた。は少しその破片が当たって血を流したが、そんなこと気にしている場合ではない。はその血を拭ってまたスカーを見据えた。
「やっぱり・・・」
「貴様と我の力はもうわかっただろう・・・」
見下した様な言い方がムカついたのか、はあるキーホルダーに手を伸ばした。
「ちょっと待ちなさい、スカー」
歩き出そうとした足を止めてを見た。
「貴方、本当に私がコレだけの力だと思ってるの?甘く見るな」
スカーの目の前に立ち、は自分の両方の指先を少しだけ口で噛み切ってキーホルダーと一緒にその手を合わせた。
―パンッ―
そして、の血が付いたキーホルダーから光が放たれた。すぐにキーホルダーを下水の中へと投げた。
「さぁ、幕開けだ」
一言だけそう呟いた。水が青く光りながらの側へと伸びた。伸びた水はそのまま何かの形へと変化していった。
「・・・貴様は・・・何者だ!?」
目の前の光景が信じられないのか、スカーは目を丸くしてそう聞いた。
「私は・・・・ファミリア大将」
グゥオオォォォオオ!!
「幻獣の錬金術師だ」
そこには
不敵に笑う国家錬金術師と
水でできた虎が立っていた
あとがき
はいはい!
やっと錬成しましたよ!!
えぇ、これからどうなるのかオレにもわかりません(おい)!!
ですが、がんばります!
沢山動いてくださいね〜、キャラクターの皆様!!
2004.10.20
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