ドリーム小説

目の前が真っ暗





それは





何も見えないから?





何かに隠されてるから?






私が見ようとしないだけ











過去 ―Vol.6―













 「ホムン・・・クルス?」
初めて聞く言葉をは繰り返した。

「そう。私はホムンクルスというモノなの。人間でもない・・・ただの人間の罪の証よ」

「罪・・・?」

「何も知らないのね。ホムンクルスっていうのは、人工的な人間造出・・・つまり、創られた人間なのよ」

「創る・・・人間を!?」

 信じられないものを見るような目でソラリスを見た。先ほど話した時、直接触れたりもした。それは、人間でしかないと思った。それなのに・・・の目を見てソラリスはククッと笑った。
「面白い子ね・・・そのくらいのこと知らないで錬金術を使ったの?」
「・・・本を見て・・・少し読んだら出来たの・・・」
「少し?どのくらい?」
「・・・二階に上がったあの時」
今度はソラリスが驚いた。まだこんなに幼いのに錬金術を使った。ろくな知識を取り込んでいないにも関わらず。
「それはすごいわね・・・」
ズッ・・・と音がして見たら、アランの腕からソラリスの『指』が抜けてアランが倒れていた。はそれを見てすぐに駆け寄ろうとしたが、目の前にソラリスが立っていた。
「どいて!!」
「ねぇ、ちゃん?」

























「私たちの仲間にならない?」



























 アランのところへ行こうとしたの耳元でソラリスが囁いた。その言葉に驚いたは、アランから視線を外して上を見上げた。そこには、微笑を浮かべたソラリス。
「ほら、アラン・シーゼを助けてあげるから。その代わり・・・貴女は私達と一緒に来てくれる?」
「な・・・」
「助けたくないの?あんな血だらけの彼を」
その言葉に敏感なは、アランを見て戸惑った。アランを助けたい。けど、アランを殺そうとしてる人達の仲間になりたくない。










!!」










 少し遠くからアランの声が聞こえて視線を向けると、アランが錬成陣を発動させていた。それに気付いたソラリスはまた『指』をアランに向けて伸ばした。



「っ!!駄目!!!」



 は叫びながら自分の手にあった自分の錬成陣を地面に叩きつけて手を添えた。すると、その錬成陣から青い光が放たれたのだ。





―ドゴォンッ―





 地面からアランを守るように壁が出来た。その為、ソラリスの攻撃はアランに届くことなく、壁を壊しただけだった。

「アランに手を出さないで!!」

!?」

「アランは・・・アランは私にとってたった一人の・・・一緒に居たいって思う人なのぉ・・・」

 悲痛の叫びを上げながらはソラリスを見た。
ちゃん?助けたいなら・・・」
「嫌!!貴女の仲間になんてならない!!私は・・・貴女を殺すの!!」
がソラリスを睨みながら叫ぶと、残念そうな顔をしてソラリスがの方に手を差し伸べた。その瞬間、の背筋がゾッとした。
「それは残念ね・・・それじゃあ」

























『死んでね』



























 一番冷たい声でソラリスは言うと、に向けて『指』を伸ばしてきた。しかも、の心臓を目掛けて・・・。
「っ!!」
死んでしまう、とが目を瞑ったと同時に・・・。










―ドッ・・・―















鈍い音がした

けど

痛くない

何で?

私が死んだから?

でも・・・

暖かいよ?



何で死んだのに

暖かいって感じるの?










その理由が知りたくなって目をゆっくり開けた










「・・・ぇ・・・?」










信じたくない光景










・・・平気・・・か・・・?」










私が紅くなってるの?










「ア・・・ラン・・・・・・?」










違う










「・・・お前は・・・俺が護るから、な・・・」










この嫌な鉄の匂い










「・・・ぃゃ・・・」










私のじゃない




















「いやぁぁぁぁあぁぁああぁ!!アラン!!!!」




















アランの血




















どうしてだろう


どうして私はこんなに無力なの?


どうして私は何も知らないの?





お願い


私は


力が欲しい・・・





















あとがき
 あーあ…だんだん暗くなってきた(いや、最初からだ)
そろそとクライマックス…と言いたいのですが、まだ続くんです(長いなぁ…)
                                  2005.04.06


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