ドリーム小説
離れて分かる気持ち ―Vol.2―
執務室に来てから浮かんでくることは、とアキストが楽しそうに話をしている姿。ロイが近づくと、は何かと文句を言ったりしてなかなか近づけさせず、あまり笑顔を見せてくれない。それなのに。
「アキスト少尉には見せるのか・・・」
ロイの頭の中は、黒い嫉妬心でいっぱいだった。と付き合っているわけでもなにのに、だ。
「私としたことが・・・此処まで誰かを好きになるとはな」
呆れ半分と信じ難い気持ちで笑う。
―コンコンッ―
ドアがノックされたので、またホークアイかと思いながらロイは返事をした。
「開いている。入りたまえ」
少し間があってから『失礼します』と少し控えめな声が聞こえてきた。この声は・・・。
「ロイ、仕事してる?」
やはり。思った通りの人物、今、ロイの悩みの種であるがいたのだ。
「あぁ、見ての通りだ」
「見ての通りって・・・仕事してないじゃない」
机の上にペンが無くて綺麗に書類だけが積まれているのを見て、は呆れたように言う。
「それより、何か用かな?」
いつのも用に振舞おうとロイは、に微笑んだ。すると、は逆にロイを少し睨むように見てきた。
「用っていうか・・・ロイ、ちゃんと仕事してよ?」
「何故だ?」
「それが義務だし、第一、私にまでロイの仕事が回ってきちゃうんだからさ」
「そうか」
「・・・ねぇ、何か悩みとか心配事とかあるの?」
あまり張り合いの無い返事をするロイが気になってが心配そうにロイの顔を見る。
「いや?至って普通だが?」
「嘘でしょ。私がどれだけロイと一緒にいたと思うの?」
「さぁな」
「戦争中だったけど・・・あの時はずっと一緒にいたじゃない。それに、こっちに私が来てからも・・・」
そこまで言われてロイがイライラしてきていた。
「そうだったか?」
「そうだよ!私が図書館で襲われたときも、入院したときも、スカーが来たときも・・・ロイが励ましてくれたじゃない。一緒にいたじゃない」
「・・・」
「それなのに、最近変だよ?」
ロイも一緒にいたと思っていた。しかし、最近は。
「君は、アキスト少尉と一緒じゃないか」
「・・・え?」
ロイは、イライラし過ぎて言ってしまった、と思ったが、言ってしまったのは仕方ないと思い、そのまま気持ちを言うことにした。
「君は、最近アキスト少尉と一緒じゃないか」
「ロイ?」
「以前よりもアキスト少尉の前では笑顔になるしな」
「だって、それは私の護衛だから・・・」
「それでも近すぎないか?」
「・・・何で私がそこまで言われなきゃいけないの?」
「私は最近思っていたことを言ったまでだ」
しれっと言ってくるロイに今度はがイライラしてしまった。
「それじゃあ何?ロイの最近元気がないとかっていうのは私の所為なの?」
「・・・」
「ねぇ、答えてよ!」
が何も言わないロイにイラついてロイの机をバンッと叩いた。すると、やっとロイが口を開けたのだ。
「そうだな」
「!・・・あー、そうなんだ」
アッサリと言うロイが嫌で、はテーブルから離れた。
「用はそれだけなのか?それなら私は仕事があるから・・・」
「そうだねー。ロイは私がいなくなれば仕事が出来るんだよね?」
「・・・?」
少し様子が変わったに今度はロイが顔を向けた。ロイが見たは、何だか寂しそうで泣きそうだった。それが疑問に思って再び口を開けようとしたら。
「私、今度セントラルに戻るから」
あとがき
はい、展開が変わってきました。
えぇ、またマンガの流れに乗ります。
2005.10.12
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