―プロローグ―
静かな森の中にいる毒蜂。すると・・・。
「毒蜂!」
何処からともなく聞こえてきた少女の声。
「あぁ、じゃないか」
いつもよりも穏やかな声で少女の名前を呼ぶ。
「何やってんの?」
「これから大きなイベントが私を待っているんでね・・・ちょっと此処で考えていたんだよ」
「ふぅん・・・ま、いいけどね」
は毒蜂が立っている横に座った。
「・・・どうしてキミは私の傍にくるんだ?」
「あんたが強いからでしょ」
さらりと言うを見て毒蜂はフ・・・と笑った。
「私が強い・・・ね・・・」
「どうかした?」
「もっと強い人は沢山いるんだよ。例えば・・・」
「あんたが闘った美堂蛮・・・でしょ?何回も聞いてるから分かるよ」
不貞腐れながら毒蜂を睨む。毒蜂はの隣に座ってを見た。
「だが、キミも強いよ」
「知ってる。オレは誰にも負けないからね」
「・・・さて、そろそろ行かないといけないんでね」
立ち上がる毒蜂のコートの裾を掴む。少し驚いた表情をしながらもあまり普段と変わらない口調で毒蜂は問いかけた。
「なんだい、」
「あんた・・・」
そこで少し顔色が曇っただったが、すぐにいつもの笑顔に戻った。
「なんでもない。あんたは強いんだからね・・・またこの森で会おうね、毒蜂」
の笑顔に毒蜂は微笑み返した。
「またこの森で・・・ね。それもいい」
「え・・・」
いつもなら『知らないね』とか言って跳ね返されるのに今日はそんな優しい問いかけをしてくれた。
「キミは本当に強い・・・キミを私以外の人に殺されたくないしね。また会おう」
毒蜂はそう言って去って行った。は嬉しかった。強い人物に自分の強さを認めてもらえたことに。そして、また会おうと言ってくれた。
「毒蜂も・・・オレが殺すよ」
はそんな幸せを噛み締めながら毒蜂が座っていた場所に手を添えた。
恋じゃないこの感情
ただ・・・
あの綺麗な戦い方をする毒蜂に
この身が焦がれるほどに惹かれた
次に会える時を楽しみにしていたが・・・。
毒蜂が・・・現れることはなかった・・・
あとがき
ゲットバッカーズUが始まりましたね☆
これも、最遊記U同様、もう一つのHPで連載させてたものをこちらへ持ってきたもの。
この作品は、ゲットバッカーズTとつながりがあるようにしています。
二つを見てみると面白いかもしれませんね(笑)
2004.09.06
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