Blot―Vol.3―



 仕事当日。やはり依頼したのがだったからホンキートンクで先に待っていた。まだ外は朝来たばかりという時間だった。
「・・・あ、来た!」
は視線を上げて見慣れた人影に手を振っていた。まず来たのは『絃の花月』と『飛針の十兵衛』の二人だった。





「おはようございます、さん」
「おはよう、花月さん。よく来てくれましたね・・・それに、十兵衛さんも」





「俺はいてもいなくてもいいのではないか?」
「まぁいいからいいから・・・あ、今度は士度さん!」
花月達が通った道とは反対の道から来たのは『ビースト・マスター』。





「よう」
「ようこそいらっしゃいました★」
士度にも笑顔で挨拶。これから戦場に行くのになんて間の抜けた顔をするんだ、と士度は少し呆れていた。





「ねぇ、そういえば蛮達は?」
自分のバイクで来た『レディ・ポイズン』。いつ見てもカッコイイと思う。は卑弥呼に見惚れていたら、カランッというベルの音がした。





「あ、ちゃん!みんな揃ったの?」





「昨日話をしてたのはこいつらだけだろ?」





 ホンキートンクの中から顔を出したのは『雷帝』と『邪眼の男』の二人。はドアを開けて蛮達を出した。
「あと一人来るんだけど・・・」
意外は『誰が?』と思っていた。
「ねぇねぇ、ちゃん?」
「んー?」
「もう一人って誰?」
銀次が疑問に思って即に聞いた。はにっこり笑って銀次の頭を撫でた。
「え・・・え・・・ちゃん??」
嬉しいのだが、突然の行動で驚く銀次。はそんなことお構い無しに撫で続けた。だんだんまぁいっか、と銀次も思い始めてえへへ、と照れ笑いをしていた。





―ゴッ―





 「銀次!てめぇいつまでに撫でてもらってんだよ!!」
蛮が銀次の頭を殴ったのだ。天国から地獄へ落とされた気分の銀次は涙目になりながら蛮を見た。
「ば・・・蛮ちゃ〜ん!!いきなり殴らなくてもいいじゃんかよ〜!!」
「うるせぇ!大体!てめぇも銀次に馴れ馴れしくしてんじゃねーよ!!」
今まで銀次に向けてた態度がに変わった。いきなり振られて驚くだったが、自分が怒られたことがムカついたのか、蛮に負けじと睨み返した。



「な・・・何よ!!銀次が可愛いからいいじゃないの!蛮はすぐ殴るし、睨んでくるし!!」

「だから、睨んでねぇっつーの!!前も言っただろうが!」

「けど、銀次殴ってるじゃない!!」



 銀次はおろおろしてしまう。何でいつもと蛮は喧嘩するのか、また、自分の名前が挙がっている以上自分にも原因はあると思ったのだろう。花月や士度達は『一体何なんだ・・・』とその光景を眺めていた。
「ちょ・・・ちゃん!蛮ちゃん!!喧嘩はやめようよ〜・・・これから仕事をやる仲間なんだからさ!」
ぴたっとと蛮の動きが止まった。そうだった、ここにいるのは仕事があるからだ・・・と今更ながら思い出したのだ。
「・・・ったく・・・それで、もう一人ってのは誰だよ?」
「あぁ、もう一人ね。もう一人は・・・」

























「私ですよ」



























 静かに一言放つ。銀次はたれながら固まり、他の人達も驚きのあまり目を丸くしていた。

「「赤屍(さん)!!?」」

「おや、みなさんもういらしてたのですか・・・」

「赤屍、遅刻だよ?」

 はみんなの驚きを無視して赤屍に注意した。確かに遅刻はしたが、それはたったの二分程度。時間にはは五月蝿いのだ。
「クス・・・これは失礼しました。以後気をつけますよ」

「えぇ!?ちゃん!!」

 銀次が驚きのあまり声を大きくしての服の裾を引っ張った(まだたれているから)。

「何?」

「何じゃなくて・・・その人、赤屍さんに見えるんですけど!?」

「見えるって・・・その『赤屍さん』だからねぇ・・・」

「えぇ、昨日依頼されましてね」

 『何を言ってるんだ』とと赤屍は過去を見合わせた。銀次はもう風化寸前だった。
「まぁ、とにかく!これで全員揃ったことだし!!行きましょうか★」
は意気揚々とみんなの前を歩き始めた。赤屍も何が面白いのか分からないが、の後に続いた。
「あ・・・おい、待てよ!」
蛮がと赤屍が歩く姿を見て急いで後を追った。銀次も蛮がいなくなっていることに気が付いて走り出した。勿論、花月や士度、十兵衛も一番後ろに続いて歩いた。


























 歩いてる途中は誰も話をしないでいたため、意外と早く到着した。落ち着ける場所を探してはパソコンを広げた。
「えっとね、これから三つのチームに分かれてもらうね★」
「三つ?」
士度が一言呟いた。
「そう、まぁ、分かれるって言っても待機チームと主戦チーム、それにその主戦をサポートするチームって感じだけどね」
小さな疑問にもちゃんと答える
「まず、主戦チーム。これは、士度さんと蛮・・・それに花月さんの三人」

「げ、猿まわしと一緒かよ」
「ふん・・・」

 こんな不満は気にしない。続けてが話した。
「次はサポートチーム。これは、私と銀次と卑弥呼さんね」

「わーい、ちゃんと一緒だ♪」

 銀次が小躍りを始めた。
「あとは待機チーム・・・」










「ちょっと待って?」










 卑弥呼がに質問をした。はパソコンに何かカタカタと打っていた。返事だけして卑弥呼の言葉を待った。
「待機チームにDr.ジャッカルが入ってるんだけど?」
「うん、そうだけど?」
「あいつ、戦力にはなるから主戦チームとかにした方が・・・」
「それは駄目♪」
笑顔で即否定。
「えっとね・・・私が道を指示するからみんなはその指示に従ってね。それで、十兵衛さんと赤屍さんは無人区で待ってて?」
「無人区・・・だと?」
十兵衛はどういうところかよく知っているため、何故か疑問に思った。
「そこに何故俺達が行かなければならない。あそこには何もないが」
「だからいいの。後になれば分かるって★」
にっこり微笑んではまた説明をする。
「これから私達は依頼品があると思われる場所に行きます。でも、気をつけてくださいね?何があるか分からないのが此処『無限城』なのだから」
無限城・・・確かに一瞬でも気を抜くと死ぬかもしれないという危険地帯。一同の顔つきが変わった。
「・・・それじゃ、行動開始と行きましょうか♪」
パソコンの電源をつけたままは歩き出した。十兵衛と赤屍は無人区に向かい、主戦メンバーは戦場へ立ち上がった。



















あとがき
 はい、何だかよく分からなくなってきたこのお話☆
もう書いてるオレもワケが分からなくなってます。
すみません…ですが、頑張ります(涙)
                                  2004.09.03


ウィンドウを閉じてください。