Blot ―Vol.6―



 一同は、静かに歩いた。赤屍や十兵衛がいる無人区へ向かって。
「・・・」
は黙ったまま歩いていて、あの明るい銀次もの異変に気付いて黙っていた。時々、ジャンクキッズがいたが、銀次や花月、士度に蛮が一斉に威嚇したため、バトルというほどにはならずに済んでいた。
「・・・あ」
卑弥呼が突然声を上げた。どうしたのかと思い、まだ思い耽っているかの以外の人物が卑弥呼の向く方向へ顔を向けた。そこには。
「赤屍さん・・・それに十兵衛・・・」
銀次が目の前にいる人物に声をかけた。
「これはみなさん、いつもよりもお静かですね?」
「赤屍、てめぇ何で此処にいやがる。それにサムライ君まで」
蛮が悪態ついたが、赤屍も十兵衛も気にしないでに話しかけた。



さん、お聞きしたいことがあるのですが」
「・・・何、赤屍さん」



 あまり元気の無いだったが、質問されているのだから答えようと顔を上げた。

























「貴女は・・・何故鏡クンとお知り合いなのですか?」

「!?何で鏡のこと・・・」

「やはり、貴様は鏡の知人か」

「十兵衛、どういうこと?」

 花月がの肩に手を置きながら十兵衛に聞いた。
「先程、鏡が俺達の前にやってきた」


























 「やぁ、珍しい組み合わせだね」
目の前に現れたのは、が言っていた鏡形而だった。赤屍は無意識のうちに闘えると楽しみにしていた。
「これは鏡クン・・・お久しぶりですね」
「クス・・・相変わらずだね、ジャッカル」
「貴様、何故此処にいる?」
「それはこっちの台詞だよ、十兵衛。何で君達がこんなところにいるんだい?」
十兵衛の質問を逆に質問で返した鏡。その問いには赤屍が答えた。
「私達は仕事なんですよ」
「へぇ、ジャッカルや十兵衛がこんなところで立たせてる人がいるんだ」
「えぇ大変可愛らしい方でしてね・・・」
「こんなときに何を言っている」
十兵衛は赤屍の言葉に溜息交じりでツッコミを入れた。鏡はクスクス笑いながらまた赤屍達に近づいた。
「でも、そんなことを考える人って気になるね。一体誰?」
鏡は赤屍と十兵衛を見てからそう言った。





さんですよ」





 赤屍は支障が無いだろうと思い、あっさり答えてしまった。





?」





 鏡は驚いたらしく、十兵衛に本当に?と聞いた。十兵衛は『あぁ』と短く答えた。
「・・・そうなんだ」
一言そう言うと、鏡は踵を返して闇の中へ行こうとしていた。
「鏡クン、私と戦ってみませんか?」
十兵衛は『この男、何を言い出す!!』と驚いたが、赤屍は自分のペースで話を進めていた。
「丁度退屈していたのですよ・・・どうですか?」
「・・・止めておくよ、Dr.ジャッカル」
顔を向けずにそう言った。





「やっと帰ってきてくれたんだから挨拶に行ってくるよ」





 赤屍と十兵衛は『誰に?』と答えることなく、先程名前を出したのことだとすぐに分かった。
「鏡、貴様・・・あいつと知り合いなのか?」
疑問に思った十兵衛はそう質問をした。少し間を置いてから『クス』と声が聞こえた。

























とは・・・昔から大の仲良しだったんだ」



























 ふざけた言い方で姿を消した。
「鏡クンとお知り合いだったのですね・・・」
「しかし・・・どうやって・・・?」
赤屍と十兵衛は何だか厭な予感がして無人区を出たのだ。

























 そして、今、達と合流したという状況にある。
「・・・さん、一体鏡クンとは・・・」




















「赤屍」






















 厳しい口調のに一同目を見開いた。
「鏡のことは何も言わないで・・・そのうち話をするから」
の口調は話すうちに厳しさの中に恐怖が混じっていることに気付いた。これ以上は何も話してくれないだろうと赤屍も他の全員も理解したらしい。
「・・・わかりました。その時まで待ちましょう。それで、仕事はどうなりましたか?」



「ジャッカル」

 卑弥呼が何かを赤屍に投げた。赤屍はそれを片手で受けとってみてみたら、何か小さな箱だった。

「それが依頼品よ。あとは依頼人のところへ運んで」

「卑弥呼さんは?」

「私はが心配だから一緒にいるわ」



 卑弥呼はそう言っての肩を抱いて無限城を後にしようとした。



「あ、ちゃん卑弥呼ちゃん!!オレも行くよ!!」



 銀次も慌てて二人の後を追った。の後姿を心配そうに見ている蛮。ポン、と何か肩に置かれた。





「大丈夫だろ?」





意外にも士度だった。蛮はそれに驚きながらもいつもの調子で歩き始めた。



「・・・別にの心配なんか・・・」

「誰がのことだって言った?」

「!!!?」




 蛮は自分が士度に嵌められたとわかって怒りながら士度を追いかけた。



「やれやれ・・・今回は本当につまらなかったですね・・・」

「本当にそう言えるんですか?」



 赤屍の独り言に花月が一言言った。



「貴方の顔、そこまでつまらないといった表情はしてないようですけど?」



 それでは、と花月と十兵衛は無限城を後にした。



「・・・クス」



 花月に言われたことを思い出してそうかもしれない・・・と思いながら赤屍も依頼品を運びに歩き出した。





















さぁ、全てのパーツは揃った



あとは



これらを組み立てるだけだ・・・






準備はいいかい?



Blot01



Blot02










我々からはもう逃れられないんだよ?
















あとがき
 あぁ…やっと終わった…。
今回の長編は、とりあえず香乃と鏡は昔からの知り合いだったってことを知らせたかったんです。
まだ『何で香乃は鏡が出てくることが分かったのか』とか『何で予言めいた言い方をしたのか』っていう疑問は後々分かってくるという流れにしたかったのですが…。

最終的にはよく分からない物語となってしまってすみません(涙)
                                  2004.09.03


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