あれから幸せな日々が続いた
白と黒 Vol.3
赤屍さんは約束通り早くに帰ってきてくれた。私は約束を守ってくれた赤屍さんが大好き。だから、いつも赤屍さんの為に頑張ろうと思って色々手伝いをしている。何かするたびに『ありがとうございます』って言って、私が失敗すると『おやおや・・・大丈夫ですか?』と怒るではなく心配してくれる。時々散歩に出たりして凄く幸せ。もう怪我も治って赤屍さんと居るのが当然に思えてきた。寝るときはいつも一緒、お風呂も一緒、食事も一緒・・・ずーっと一緒。
「おや、仕事が入ったみたいですね・・・」
唯一私が一緒に居られない時間は赤屍さんの仕事。だから私は仕事が嫌い。赤屍さんの電話に仕事の内容だと思われる話をしている赤屍さんを見るのは嫌だったから赤屍さんに背中を向けてたら・・・急に頭を撫でられた。視線を向けると、話しをしながら赤屍さんが私にすまなそうに微笑んでくれた。違う、私が勝手に拗ねてるだけなの。自己嫌悪に陥ってると、赤屍さんが電話を切って私を抱き上げてひざの上に乗せてくれた。
「さん、すみません・・・また仕事が入りました。今日はアナタが私のところに来て一週間目で怪我の具合をよく見たかったのですが・・・」
自分が悪いのに赤屍さんが謝ってくるのは嫌だった。私はどうしていいかわからずずっとオロオロしていた。
「・・・クス・・・さん、今日はアナタが来て一週間目ということなので夜はさんの好きな料理を作りましょう」
私は赤屍さんがそんなことを言ってくるから思わず喜んでしまった。
「では、私が仕事に行ってる間、好きなものを考えておいてくださいね・・・」
赤屍さんが私の頭を撫でながら言うと、私は何度も頷いた。その様子を見てから赤屍さんは仕事の準備を始めた。その間、私はずっと何を食べようか、何が食べたいかを考えていた。
「さん?行ってきますね」
私は赤屍さんの声を聞いて慌てて玄関に走った。すると、赤屍さんが微笑みながら私が玄関に来るまで待ってくれて、それから靴を履いている。
「さん、留守番お願いしますね?」
私はいつもみたいに赤屍さんがドアの向こうに消えていくまで見送っていた。
―パタン―
急に静まり返った赤屍さんの部屋。何だか寂しくなっていつもベッドの上で遊んでいるのだが、今日は違った。さっき言われたことを考えるのだ。自分は何が食べたいか、何が好きか・・・どうせなら、赤屍さんも好きなものだといいな〜・・・なんて考えて静かにしていられなかった。部屋中を歩き回っていると、何かにぶつかってドサッと落ちてきた。私はビクッとして慌ててその場を離れて振り返ると・・・。
―カタッ―
そこには何かのフロッピーがあった。私はそのフロッピーを見てたら、あることを思い出した。
『では先日お預かりしたフロッピーを持っていけばいいんですね?』
そうだ!赤屍さんが仕事に使うフロッピー!きっと、忘れて行っちゃったんだ・・・私はそう思って慌ててフロッピーを持って外に出た。いつもドアが特別なつくりになってて大変だけど、今日は赤屍さんの為に頑張ろうと思ってやったらスムーズに開いてくれた。私は喜んだ束の間、すぐに外を走り出した。
電話で言っていた待ち合わせの場所
無限城に向かって・・・
あとがき
第三弾!!
ヒロインさんも赤屍さんを愛してます!!
赤屍さんもヒロインさんを気遣っていてなんとも微笑ましい!!(ぇ)
そんな雰囲気が伝われば次から…クスv
2005.07.24
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