ドリーム小説

状況確認―悟浄について―



 宿から出て少し歩いた。
「・・・あの・・・」
「ん?」
「他の町もこういう感じなんですか?」
この町は夜になっても活発に店を開いている。酒場やアクセサリー店、それに食品売り場までまだやっていた。
「あぁ、この町は他のところよりも結構活発だなぁ・・・まぁ、他の町もこんな感じかな」
「そうなんですか・・・」
は珍しいものを見ているため周りをきょろきょろ見ていた。悟浄は『危ないよ?』と注意しながらの肩に腕を回した。
「あ、ありがとうございます」
「気にするなって。てか、俺って役得?」
そんな冗談(だと思われる)を言うところとか結構好きなのだ。そのまま静かに歩いていた。まぁ、何を話せばいいのか分からないのだから当然と言えば当然だが・・・。





「・・・あ」





 突然が声を上げた。悟浄は目的のものがあったのか?と思い、に聞いた。すると。
「あの・・・お金ありますか?」
「あ?あぁ、ちゃんってこっちに来たばかりだからお金ないもんね。何を買うの?」
悟浄が聞いてきたので指差した。その先にはも見覚えのある自販機。

























「・・・えーっと・・・俺の目が正しかったらあれって・・・
煙草の自販機?」



























 は静かに頷いた。





ちゃんって、煙草吸うの?」

「えぇ、部屋で煙草を吸ってた三蔵様を見て思い出したの。私、鞄の中に入れたままだったから今持ってないの・・・」

「って、ちゃん18だよね・・・あ、そういうこと。八戒だと怒られるし、三蔵は・・・まぁ、来ないわな。悟空だって必死に止めるだろうし・・・俺が妥当ってこと?」

「だって・・・悟浄さんも煙草吸いますよね?」

「まぁ・・・なー・・・」

「お願いします!煙草一箱でいいんです〜・・・」





 にお願いされた。というか、そういう仕草とか可愛いよな〜・・・なんて馬鹿なことを考えていたが、自分も早いうちから煙草を吸っていたので仕方ないか・・・と買うことにした。
「・・・わかったよ、そのかわり!」
お礼を言おうとしたが、条件付きらしい。は『なんですか?』と聞きながら悟浄の様子を伺った。というか、ろくなことじゃなかったらどうしようかと不安だったのだ。
「煙草買ってあげるから俺のこと“さん”付けしないで呼んでくれる?それと、敬語もやめること。俺もちゃんのこと呼び捨てにするから。いい?」
悟浄にしてはまともな条件だった。





「これから一緒に旅するのにそんな堅苦しかったらお互い持たないデショ?だから・・・ね?」





 ・・・やっぱり悟浄は優しいお兄さんタイプだと分かった。ちゃんと自分のことを考えていてくれたなんてちょっと嬉しかった。けど・・・そう言いながら悟浄の顔が近づいてきた。悟浄の笑顔は男の人の魅力があってその辺りの女の人だったらコロッて行ってしまうのが分かる。
「ぅん・・・わかった」
その言葉に満足したのか悟浄は自販機にお金を入れた。





「銘柄ってどれ?」

「あ、マルボロの赤」

「げ、あの三蔵と一緒?」

「マルボロってニコチンが強いじゃない?だから、吸ってるって実感があるの」

「ふぅーん・・・でもさ、今回は俺と同じハイライトにしてみない?」

「んー・・・いいよ?というか、私、一応何でも平気なんだよね」

「じゃあ尚更。ハイライトね」





 悟浄はが頷くのを確認してから煙草を買った。それをに手渡した。
「あ、あとライターも欲しいんだけど・・・」
「それだったら俺のを使えばいいじゃん。八戒に見つかると大変だからさ、吸うときは俺と一緒にね?同じ銘柄だからが吸ってるってばれないっしょ?」
は八戒の毒舌の凄さはよく分かっているのでクスクス笑いながら承諾した。
「あ、そういう笑い方も可愛いね。うん、もっと色々なを見せてね」
第三者が聞いたら恋人の会話に聞こえるだろう発言をする悟浄。よく恥ずかしくないなぁ・・・。





「だったら、これからもよろしくね?悟浄」











 その後、部屋へ帰ると悟浄は、悟空に怒鳴られ、三蔵に睨まれ、八戒に毒舌の嵐を喰らったのだ。


























今回の会話から分かった悟浄は・・・
・女好き。
・結構周りに気が付く。
・安心できる。
・やはりへたれ疑惑は本当らしい。
・意外にもお金を所持していた(笑)


















あとがき
 役得な悟浄でした♪
最後の最後では、かなりかわいそうな目に遭ったらしいですが、まぁ気にしないでください!(笑)
こんな悟浄が大好きです!!!!
                                  2005.03.11


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