ドリーム小説

状況確認―三蔵―



 食堂に入ると、既に三蔵、悟空、悟浄が座っていた。



「おっはよぅ、!」

「おはようございます」

「おせぇぞ、貴様等」

「はいはい、すみませんね」



 八戒がに席をすすめた。空いていた場所は、三蔵と悟浄の間。





「(うわ・・・すっごく居づらいなぁ・・・銃撃戦に巻き込まれそう・・・)」





「どうかしましたか?」
「え?なんでもないです」
はまだ生の銃撃戦を見たことがないので何も知らないフリをした。ほかにも、悟浄の女癖が悪いところ・・・は最初垣間見たかな?あ、悟空が大食いだってことは見てないからなぁ。とにかく、自分がまだ見ていないところを指摘しないように慎重に言葉を選んでいるのだ。席に座ろうとすると、悟浄が椅子を引いてくれた。驚いて悟浄を見ると、やわらかい笑顔がに向いていた。



「なーんだよ、。俺ってば紳士だろ?」

「・・・何言ってるの?初対面のときに口説いた悟浄が言う台詞なの?でも、ありがと」



 クスクス笑いながら席に着くと、八戒や悟空、三蔵までもが驚いた顔をして悟浄とを見ていた。





「どうかしましたか?」

「いえ・・・あの・・・さん?」

「はい?」

「てめぇら、いつからそんなに仲良くなったんだ?」

「え?」





 そう、と悟浄は昨夜煙草を買いに行ったときに敬語を止めて呼び捨てにする約束をしたので当然のことだと思っていたが、他の三人は知らないのだから驚くのも仕方のないこと。



「あ、それはですね・・・」

「俺とだけの秘密だ。な?」

「ちょ・・・誤解を招くようなこと言わないでよ!」




 少し優越感に浸ったのだろう悟浄は、の肩に手を回しながらそう言った。





「ズリー!!悟浄だけ!!俺とももっと気軽に・・・」

「悟空はもう気軽だろうが」

「今朝、僕といましたが・・・さん、僕のことはまだ敬語にさん付け・・・」

「え?」

「僕のことも悟浄と同じく敬語とさん付けなし、ということでいいですから。僕もそうさせていただきますし

「え?」

「これからもよろしくお願いしますね、

「は・・・うん・・・」





 は少し照れながらも敬語をなくした。





「おい」





今度は隣から声を掛けられた。悟浄とは反対側、三蔵だった。
「何ですか?三蔵・・・様?」
一瞬四人が固まった。それを見ては何か悪いことを言ったのだろうか・・・と自分の言葉を頭の中でリピートしていた。





「おい・・・今なんて・・・」



「え?ですから・・・『何ですか?三蔵様』と・・・」





「・・・っぷ!あ―――――っはっはっは!!」





「三蔵様ですか・・・」





、三蔵はそこまでしっかりした坊さんじゃねーから様なんていらねぇよ」
悟浄にそう言われて確かに・・・煙草・銃・暴言なんでもありなのだから『様』はいらないのかもしれない・・・そう思っては言い直した。
「三蔵さん?」
「・・・なんでもねぇ・・・」
そう言って黙ってしまった。だが、食事が出てきて悟空や悟浄が騒いでそれを止めようと三蔵が銃をぶっ放した。八戒はお茶を啜りながら『これ、おかわりお願いします』などと言っていた。あぁ・・・これがこの人達の普通なのだろうか・・・。
「・・・ご馳走様でした」
は朝はあまり食べないので早々に席を立った。
?どこか具合が悪いんですか?」
八戒がすかさず聞いてきた。やっぱりお母さん的存在だなぁ。
「ううん・・・朝はあまり食べられないってだけなの。部屋で寛いでるね」
は食堂を出た。三蔵は横目でそれを見届けてから自分も席を立った。
「何処へ行くんですか?三蔵」
「・・・煙草が切れた。部屋へ戻る」
そういい残して食堂を出た。
「・・・あらら・・・三蔵サマってばのところ??」
「さぁ?確かに煙草の中身はなかったですし・・・」
「なー、これ追加していいか?」
「って、この馬鹿猿、まだ食うのか!!」
などと食堂がまた騒がしくなった。





















 は、自分の部屋で寛いでいた。と言っても、やることがないのでベッドの上でごろごろしているだけなのだが。
「ん〜・・・どうしたものかなぁ」
やはり、全く気にならないわけではなかった。自分はこの旅に同行していいのか。逆にこれから起こることを知っている自分は何ができるのだろうか・・・。
「やっぱり・・・普通の大学生がどうこうできる問題じゃないよねぇ」





―ガチャ―





「え?」
突然ドアが開いて驚いた。そして、そこに立っていた人物にも驚いたのだ。
「おい」
「・・・三蔵さん?」
まだ呆然としているを睨みながら三蔵は部屋へ入ってきた。
「あの・・・まだ入っていいなんて言ってないんですけど・・・?」
三蔵の態度が気に入らなくては少し棘のある言い方をした。
「ふん、俺は入りたいときに入る」
「・・・あっそうですか」
我慢できなくなり、は部屋から出ようとした。
「待て」
突然の腕が三蔵につかまれた。その所為で部屋から出ようとしていたは少しよろける羽目になった。
「何ですか?」
「・・・ちっ・・・何でもねぇ」
舌打ちをしながらの腕を解放した。は何なんだ?と思いながらも気分転換に外に出ようとした。





「・・・貴様」

「『貴様』・・・とは私のことですか?」

「今ここにいるのはてめぇだけだろうが」

「悪態つく前に私に用事があるんですか?ないんでしたら・・・」

「気色悪い」

「は?」







 脈絡のないことを言われては間の抜けた声を出した。三蔵は口数が少ないため、これで伝わらないのがいやだった。もう一度言い直す。
「だから、てめぇが俺に敬語を使うなんざ気色悪くて耐えられん。これからは敬語を使うな。それと、呼び方も『三蔵』でいい」
用件を言って三蔵は部屋を出た。そんな後姿を呆然と見届ける。少し立ってから意識が戻った。
「・・・えーっと・・・つまりは・・・もっと気楽に接しろと?」
素直に言えない三蔵が面白くて一人でクスクス笑った。





















今回の会話から分かった三蔵は・・・
・口が悪い
・直ぐ睨む
・自己中心的
・髪が綺麗
・意外と・・・フレンドリー???



















あとがき
 最後は三蔵で〆!!(←なってない)
こんな感じでヒロインさんのデータの中に三蔵たちはこう書き足されました。
これからも、色々な三蔵たちを見るのかなー、なんて思うとちょっと羨ましいです(待て)
                                            2005.03.11



ウィンドウを閉じてください。