ドリーム小説

迷子の子猫



 「・・・・・・・・・遅い」
宿屋の自室でタバコを吸っていた悟浄が一人呟いた。
「灰皿から溢れるほどタバコを・・・本当に早死にしますよ?」
「って言っても・・・、遅くないか?」
悟浄が空を見ると、が出かけた昼ごろには空高くあった太陽がもう沈みかけていた。悟浄は女の子の買い物は長い、と思って今まで黙っていたが、こんなに遅いのは心配らしい。
「なぁ!、どっかで迷子になってんのかなー?」
「あいつに地図を渡してあるから平気だろう」
悟空も心配になって少し騒ぎ始めた。三蔵は新聞を読んでいたが、眉間にしわが寄っているのを見て三蔵も心配はしていると思われる。

「・・・そろそろ探しに行きますか?」

「行く!」

「俺も行く行く〜!」

 八戒の提案に悟空と悟浄が賛成といわんばかりに手を挙げて立ち上がった。
「俺は面倒だ。お前等だけで行って来い」
「じゃ、三蔵はが戻ったときのために留守番していてくださいね」
八戒の言い方が気に入らなかったが、三蔵は黙ってお茶を啜りながら新聞を見ていた。その様子を見てから八戒たちは宿を出た。




















 三人はを別れて捜すことにして街中を走り回った。
「ったく・・・は何処に行っちゃったんだぁ?」
悟浄はタバコを咥えながら走っていた。手始めに女の子が行きそうな店での特徴を聞きまわっていた。すると、アクセサリーが売っているお店を見つけた。悟浄は此処は立ち寄るな・・・と思いながらその店員さんに話しかけた。
「なぁ、ちょっと捜してる人が居るんだけどさ・・・」
のことを詳しく話した。回りを見ると、もうこの近くには女の子が寄りそうなお店はなかったのでを知っていてほしいと願いながら。悟浄の話を聞き終えた店員が『あぁ!』と声をあげた。

「あの女の子か」

「知ってるのか!?」

「さっき此処にあったネックレスを見ててね・・・可愛い子だったから似合うと思ってそのネックレスをあげたんだよ。笑顔も可愛い子だったね・・・」

「だろ〜・・・ってそうじゃなくて!その子、何処に行ったか分かるか?」

「確か、向こうに歩いていったけど?」

 店員は町外れの方向を指差した。
「ありがとな!」
悟浄は急いでその方向に向かった。人気がない町外れ。今の世の中危ないということは悟浄は身をもって知っていたのでが心配になった。
・・・何もなければいいけどな・・・」
の無事を願いながら悟浄は走る速度を上げてが向かったであろう町外れへ入っていった。



















あとがき
 はい…かなり久しぶりの更新です;
何だか、ヒロインさんが名前しか出てこない…
次は出てきますから!!!
                                  2005.08.04


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