戦闘 ―後編―
「―――――!!」
悟空の大きな声で他の三人も驚いて振り返った。目の前にはと妖怪の姿があった。が妖怪に殺されそうだ・・・。
「な・・・」
「ちっ、あの女」
「さん!!」
三人も悟空と同じように何とかしようとしたが、距離もあり、しかも妖怪との距離が近かったため、狙うに狙えなかった。
―ザシュッ―
鈍い音がした。三蔵達はが切られたと思い、慌てて駆け寄ろうとしたが。
「・・・っぶねーよ」
低い声がした。
「が・・・かはっ・・・貴様・・・!?」
「何・・・だ・・・?」
「いきなり襲うのは卑怯だっつーの」
三蔵達が目にした光景は、を襲ったはずの妖怪達の背中に剣の切先が血をつけて刺さっていたのだ。そして、はその妖怪達に何か説教染みたことをしていた。
「今度、生き返ったらまた話してあげるよ」
そう言っては妖怪達から剣を抜いて剣に付いた血を振り払った。唖然としてしまう三蔵達。
「この女・・・!!」
妖怪の一人がに襲い掛かった。八戒が驚いて動こうとしたがそれよりも先に何かが起こった。
「危ないって言ってるだろうが」
「ぎゃぁ!!」
は今動いたのか?と疑ってしまうほどの早い動きで妖怪を殺した。あの八戒ですら太刀筋が見えていない状態。
「一斉にかかれ!!」
リーダー的存在の妖怪が指示をだすと、それに従い、妖怪達はに襲い掛かった。
「全く・・・あんたらって女にまで容赦ないのかよっ」
そう言いながらは二本の剣を構えた。
「死んでも後悔しないでよね」
その一言を最後には妖怪達に立ち向かった。
の動きは無駄の無い流れるような動きだった。それでいて何処か強いものが見える。三蔵達は自分達にも襲いかかる妖怪に気付いてまた戦い始めた。一緒に闘ってみて実感する。は三蔵達の闘い方よりも能率的だった。から目を離せずに戦い、いつの間にか周りにいた妖怪達はみんな殺されていた。
「思ったよりも数がいましたね・・・」
「まーったく・・・疲れるなー」
「俺、腹減った・・・」
「ふん」
それぞれ戦い終わってほっとしていた。
―シュッ―
小さな音に気付いて三蔵達はまだ生き残りがいたのか?と少し構えながら振り向いた。
「あ・・・」
悟空が驚いたように声を発した。そう、自分達のほかにもう一人旅の同行人がいたのだ。そいつは、黒に近い青い髪を靡かせ、澄んだ空をも思わせるほどの綺麗な瞳を持つ女性。買い物などのときは、その髪も瞳も『綺麗だ』と思ったが、今のは・・・。
「・・・随分と印象が違うな・・・」
「そう・・・ですね」
悟浄の言う通りの印象は変わっていた。まだ刃に付く血を地面に零しながら立ち尽くしていた。妖怪の死体を軽蔑するような視線を向けていた。先程は『綺麗だ』と思った髪や瞳が今は・・・。
「・・・あぁ、そっちも終わったんだ」
まるで、心を持たない悪魔を思わせる。
何事も無かったかのようには戻ってきた。悟空が一番に動いた。
「!大丈夫だったか!?」
「あぁ、私なら平気。心配してくれてありがとう、悟空」
悟空に微笑みかけてジープへ戻った。そんなを見て三蔵達はただ呆然とするだけだった。
「ねぇ、早く此処を立ち去ろう?血の匂いが酷くて気持ち悪くなりそう・・・」
の言葉にはっとして八戒がジープに乗り込んだ。
「そうですね・・・さんもこう言ってますし・・・早く行きましょうか」
「おー・・・そうだな」
悟浄もいつものような態度でジープに乗り込み、三蔵も何かを考えながら乗る。全員が乗ったことを確認してから八戒はジープを走らせた。
あとがき
…なんだコレ?
え、結局はどうなったの!?
みたいな終わり方ですみません;;
まぁ、これからは三蔵一行とコンタクト取るようになっていくと思います;;
2005.03.11
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