ご対面(八戒ver)
観世音菩薩様が現れたと思ったら今度は女の子が降ってきて・・・しかも『連れてけ』だなんて。この旅はそこまで甘くないのは菩薩様も分かってるはず・・・一体何を考えているのでしょうか?でも、それよりもこの女の子を休ませてあげたかったので一応宿へ連れて行きました。
宿に着くなり僕と悟浄、悟空は夜遅かったということもあり、休ませました。
「三蔵、貴方も少しは・・・」
「俺には関係ないな」
本当は分かっているはずです。貴方にも関係はありますよ?なんせ、頼まれたのは貴方なんですから。まぁ、この人に言っても仕方ないでしょう。
「・・・まだ彼女も気が付きませんし。僕、あちらに行ってますね」
「勝手にしろ」
そういう三蔵を後にして僕はあの女の子がいる部屋に移動しました。その後は、悟浄と交代で看病をしました。まぁ、主に僕がしたんですけどね。悟浄だと何だか心配なんで。ほら、この子ってすごく綺麗なんですよ。髪は赤茶で白い肌。それに睫毛も長くて・・・僕も惚れ惚れしちゃいました。そんな彼女を看病していたらいつの間にか太陽が真上に来てました。僕は流石に空気の入れ替えをしないといけないと思い、窓を少し開けたんです。
「ん・・・?」
小さい声が聞こえてきて視線を向けると、彼女が目を覚ましたらしいんです。ここは『起こしてしまいましたか?』とか言った方がいいのかもしれませんが、そろそろ何か食べないといけないと思って代わりに・・・。
「目が覚めましたか?」
と言いました。彼女はまだ寝ぼけているのか少し目を擦っていました。あぁ、こういう仕草は可愛いんですね。
「あの・・・此処は何処ですか?」
「あぁ、昨日貴女が空から降ってきて・・・そのまま気絶をしてしまったようなのでこの宿屋に寝かせました」
「私・・・っ!?」
そう言うと、動揺したらしく、起き上がったときに少し体勢が崩れたんですよ。それを支えようと近づくと、何でか彼女に驚かれてしまいました。僕がいきなり近づいたからでしょうか?
「あ・・・あの・・・大丈夫ですか?」
彼女は固まっていたようですが、直ぐに気が付く。
「えぇ・・・平気です」
「それならいいんですけど・・・まだ無理はしないでくださいね?」
「ありがとうございます・・・」
そこまで言われて僕は思い出したんですよ。そういえば名前を言っていなかったなって。
「まだ自己紹介してませんでしたね。僕は猪八戒です。貴方のお名前は・・・」
「私は。です」
笑顔でそう言ってくれました。これは・・・予想以上ですねぇ。可愛いんです。眠っているときは綺麗で動き出すと可愛いだなんて・・・ある意味困りましたね。
「あの・・・」
「え・・・あぁ、すみません。えっと・・・色々聞きたいのですが・・・」
僕としたことが・・・つい見惚れてしまったらしいですね。
―ガチャ―
ノックもなしにドアが開きました。
「お、何?その子目ぇ覚ましたの?」
やはりと言うべきか何と言いますか・・・女の子に優しいのならノックぐらいしたらどうなんですかねぇ?まぁ、今はさんがいますからあまり言いませんけどね・・・。
「おかえりなさい、悟浄」
「あぁ・・・って、へぇ・・・よく見ると可愛いじゃん」
これもまた予想通りの展開。悟浄は本当に見境ないですね・・・って、今回は僕も同感なんであまりとがめませんけどね。
「俺、沙悟浄っていうんだけど、綺麗なお嬢さんのお名前は?」
「私はです」
やっぱり可愛いですね。何だか癒されますよ。
「・・・やーっぱ笑顔も可愛い!ねぇ、今日これから俺と出かけない?」
「え?」
流石の僕ももう黙ってませんよ。
「悟浄、さんはまだ病み上がりなんですから」
本当のことを言っただけです。それなのに悟浄は引きつった笑いをしてるし・・・そうなりたくないのなら最初からしなければいいものを。
「なぁ、八戒!その子、まだ目・・・って、起きてるじゃん!」
勢いよく開いたドアを見ると、今まで何処にいたのか分からなかった悟空がやってきました。そして、さんに気が付くと一目散に近づいて。
「なぁなぁ!お前、何て名前?俺、孫悟空って言うんだ!」
「私はだよ」
さんは自己紹介をしながら悟空の頭を撫でてあげる。まるで兄弟ですね。
「何、小猿ちゃん。ちゃん独り占め?」
「なんだよ、エロ河童!」
「んだと!?」
あぁ・・・悔しかったんですかね、悟浄は。また二人の喧嘩が始まってしまった。僕はさんが驚いていないか見てみると、以外にもその光景を微笑んでみてたんですよ。こういうケースは初めてですね。
「おい」
やっと来ましたか、三蔵。やはり悟浄達が五月蝿かったんでしょうか。ハリセンを持って入ってきたんですよ。まぁ、銃を持ってないということは少しはさんに気を使ってるらしいですね。
「騒がしいと思って来てみりゃやっぱりお前らか!!」
いつもと同じくハリセンが二人の頭にヒット。僕もこれには『あはは』と笑うしかないんですよね。
「おい」
あ、いつの間にか三蔵がさんの近くに・・・三蔵なら平気でしょう。不満そうな悟浄なんて気にしてはいけませんよね。
「てめぇは何で空から降ってきたんだよ」
「え?」
あ。
「そうですね。さん?理由を聞かせてくれますか?」
彼女はこくんと頷いて説明を始めてくれました。
「・・・突然観世音菩薩が現れて・・・私を三蔵一行のところに連れて行くって言ったんだけど・・・突然私は貴方達がいる空のに放りだされてそのまま落ちたの」
はぁ・・・これはまた・・・ですが、大体は把握できましたよ。
「なるほど・・・;」
「あの・・・観世音菩薩はああ言ってたのですが・・・この旅に同行してもいいですか?」
突然そんなことを聞いてきました。『いいですか?』というか、これはもう観世音菩薩様の命令ですから。ですが、彼女は自分は邪魔じゃないかと聞いているんですから答えてあげなくては・・・ですね。
「俺は大歓迎v特にちゃんみたいに可愛い子はね♪」
「折角に会えたんだから一緒にいたい!!」
「僕もさんをここに置いていくのは心配です。三蔵、連れて行ってもいいですよね?」
僕はもうこの二人がそう言うだろうと想定してたのであとは三蔵だけだと三蔵に確認をしました。
「あの・・・」
「・・・勝手にしろ」
以外にも三蔵は彼女の同行を早くに承諾しました。菩薩様の命令だからと言ってそう簡単に聞く人でもないですし・・・これは彼自身がさんに興味を持ったからなんでしょうか?・・・まぁ、それはそれとして・・・。
「さん?」
「あ、はい」
「これからもよろしくお願いしますね」
そう、彼女はもう僕たちの仲間なんです。改めて・・・挨拶をしなくてはですね。
「えぇ、よろしくお願いします」
彼女もそう言ってくれたんですが・・・何か不安なんでしょうか?少し悩みがあるらしいですね。ですが、今はまだそっとしておきましょう。まだ起きたばかりなので。
さぁ、また賑やかになりますね
さんはどういう人なんでしょうか?
僕達と直ぐに打ち解けられるといいんですがねぇ
あとがき
は…八戒さん独白『ご対面』!!
あぁ…オレ、悟空と八戒って苦手ですι
ですが、あの性格好きなんですよ…八戒の黒いオー…(ゲフン)
2004.09.22
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