マジかよ!?



 此処は、氷帝男子テニス部のコート。今は休憩時間で部員は疲れた身体を少し休めていた。



「はいはい、みんな!タオルと水分だよ」



 はっきりした口調の一人の女子。この男子テニス部のマネージャーの、学年は二年。よく周りのことに気が付いて、容姿も可愛いので男子テニス部の中で人気があるのだ。特に、レギュラー陣に。





「ありがとな、

「わー、うれC−vv」

さん、ありがとうございます」

「悪いな」

「ウス・・・」





 一人一人に渡していくと、みんな笑顔でお礼を言う。すると、も笑顔で『仕事ですから♪』と答えてくれる。もうそれだけでレギュラー陣はメロメロ(死語)





「おい、





 俺様口調でに話しかけたのは氷帝の帝王、跡部景吾だった。

「何ですか?跡部先輩」

「お前さ、やっぱ俺様の彼女になれよ」

「へ?」

「ちょお、跡部!!そらあかんて。は俺の彼女になるんやから♪」

「やだなぁ、忍足先輩。さんは俺の彼女になりたいんですよ」

「えー、は誰のでもないC−、俺のだC−♪」

「ちげーよ!!俺のだって!な?、正直に言ってミソ!!」

 日常茶飯事。そう、これが男子テニス部の日常なのだ。いつもを巡って先輩も後輩も関係なくは自分のものだと主張し合っている。話題の中心のは、もう慣れたらしく、タオルなどの回収をしていた。



「おい、!!」

「あ、何ですか?」

「お前、俺様がこんなに彼女にしてやるって言ってんのに無視してんだ?」

「そや、俺かて何度したことか・・・」

「って、いつの間に言ってんだよ!!くそくそっ!」

さん、俺は貴女をいつも見ているのですよ?それでも俺と付き合ってくれませんか?」

「長太郎・・・意外と積極的だな」

「宍戸さんは黙っててください」





 かなりマジな長太郎らしい(笑)





「で?何か理由があるのか?」
ここでやっと視線がに来て、発言をする機会ができた。一息ついて、は呟いた。

























「あの・・・私はいつ彼氏が居ないと言いましたか?」

























「「「「「「は!?」」」」」」





















「だから、私・・・彼氏居ますから」



























 もう一度言い直すと、忍足に肩を掴まれた。





「誰や!その彼氏ってのは!」

「そんな・・・さん、嘘ですよね!?」

「これで嘘言ってどうするの?長太郎」

「だったら、誰だよ?」






 跡部が長太郎を押しのけての前にやってきた。跡部の質問をきっかけに忍足や長太郎、岳人に滋郎・・・さり気なく樺地(は、いつもか)に宍戸と日吉までもが聞き耳を立てていた。しーんとなったテニスコート。はいつもと違う雰囲気にオロオロして『えと・・・あの・・・』と言葉を発せないでいた。
と、その時。










―カシャン―










 テニスコートの扉が開いた。その音に驚いてその場にいた全員が視線を扉に向けたのだ。
「・・・お前ら、何をしている?」
「あ、監督!?」
突然榊がやってきて全員が慌しく動き始めた。だが、榊は跡部とだけを呼び止めた。
「あぁ、跡部に
「はい」
「何ですか?榊監督」
呼ばれてすぐに榊に近づこうとしたら・・・。

























「邪魔する」





「あーん?真田に柳生か?」



























 何故か立海男子テニス部の真田弦一郎と柳生比呂士が榊の隣に立っていた。
「今日、真田君が我が部の練習風景を見たいと言い出してな・・・こちらもそちらの部活風景を見せてくれと提案をしたらそれを承諾してくれたので今日は一日此処で見学をすることになった」
「それは・・・偵察とうことですか?」
跡部が真田を睨みながら榊に聞くと、一つ頷いて跡部の肩に手を置いた。
「部長の跡部、それにマネージャーの。簡単な案内をしてやってくれ。以上、行ってよし!」
そう言って榊はコートを立ち去った。それを見送ってから跡部はまた真田に向き直った。
「で?俺の部活に偵察に来るってのはどういうつもりだ?」
「ただライバル校の様子を見たいと思ったからだ」
「あーん?それが気に喰わねぇんだよ」
少し喧嘩腰の跡部に慌てたが駆け寄った。
「ちょ・・・落ち着いてくださいよ!!折角来てくださったんですから!」
跡部は暫くを見て、はぁ・・・と溜息を付いて真田から視線を離す。
「ちっ・・・勝手にしろ」
真田達から離れて自分専用のベンチへ座った。はやれやれと言った感じで溜息を一つ零した。





「すみません・・・跡部先輩が真田さんに・・・」

「いや、が気にすることはない。突然やってきた俺達も悪いんだ」

「真田さん・・・」

「それよりも、部活の設備や部員のことを教えてくれないか?」

「あ、わかりました」





 真田の質問には笑顔で答えて『こっちです』と案内をしていた。
















「・・・なんやねん、今の雰囲気!?」

「てか、ってあんなに立海と親しかったのか!?」





 今の会話を聞いていた忍足と岳人は顔を合わせて驚いていた。これはまさか!!と思い、長太郎や滋郎を呼んで練習そっちのけで会議を始めた。















「・・・ってことなんや」

「ウ・・・ウス・・・」

「でもさ〜、今聞いた話だと、と立海の部長と知り合いみたいだC〜」

「けど、どうやって真田と知り合ったんだよ?」

「せやから、それが分かればこないな苦労せぇへんって!」

「くそくそっ!あんなオヤジに取られてたまるか!!」

「・・・下克上だ」

「まぁまぁみなさん・・・って、Σ日吉;!?」





 長太郎が止めに入ったが、さり気なく怒っている日吉に驚いた。
「長太郎、お前はいいのかよ?をあのオヤジに取られて」
宍戸が聞いてみるが、長太郎はにっこり笑って一言。

























「やだなぁ、宍戸さん。さんは俺のですからvv」





















「「「「「「(どんな自信だよ!?)」」」」」」


















「それよりも、さんの後を追いましょうか」

「せや!!あんなオヤジに負けてたまるか!!」

「って、忍足!それ違うと思うぞ!?」

「俺様を差し置いてに手を出すなんてな・・・いい度胸してんじゃねーか。なぁ、樺地?」

「ウス!」





 樺地・・・あんたもだったのか・・・;;





 とにかく、そんなレギュラー陣はと真田の元へ走り出した。みなさん、練習なんてもう頭から消え去っています(笑)


























 「・・・と、これで一応設備は説明終わりです。あとは、レギュラーのことですけど・・・」
跡部達が達を発見したのは、設備の説明が終わって一休みしているときだったらしい。物陰から会話を聞いている・・・って、他の人が見たら絶対怪しまれるって!!





「それにしても流石だな・・・氷帝は」



「フ・・・当たり前だ」by跡部



「そうですか?立海も凄いじゃないですか」



かわえぇなぁ・・・vv」by忍足



「俺達も氷帝と同じく頂点を目指しているからな・・・あれくらいの設備はあっても驚かない」



「じゃあ凄いとかお世辞言わないでくださいよ」by長太郎



「そういえばさん?」



「柳生って、を下の名前なのかよ、くそくそっ!!」by岳人



「何ですか?柳生さん」



「いちいち突っ込んでるお前ら・・・激ダサ・・・」by宍戸



「最近、私達の部員が貴女に会いたがっていたのですが・・・」




















「「「「「!!!?」」」」」byレギュラー







「・・・んぁ?」by滋郎










「あ、わかりました。近いうちに行きますね♪」

























「「「「「ちょっと待った――――――――!!」」」」」



























 もう我慢の限界らしく、物陰から一斉に跡部達が出てきた。それに驚いた・真田・柳生は固まってしまった。その隙を突いて長太郎がを真田達から引き離す。



「な・・・長太郎?それに・・・皆さん・・・」

さん、平気ですか?」

「え?何が??」



 長太郎の気遣いが何に対してか分からずにきょとんとしている。
「おい、真田!!てめぇ、となんでそんなに親しいんだよ、あーん?」
「それは知り合いだからだろう」
「まさか・・・の彼氏なんか!?」
忍足は最悪のパターンを口に出してしまった。それには今まで眠そうにしていた滋郎も目をパッチリ開けてに迫った。
「何々!?ってあのオヤジの彼氏なの?それだったら悲C〜!」
「な・・・オヤジ!?」
ちょっとショックな真田。
「へ!?みんな何言ってるの!?私と真田さんが恋人だなんて!」
「え、違うんか?」
「忍足先輩、違いますよ!!」
は押したりにピシャリと言った。
「なんや・・・よかったわ・・・」
安心して忍足はその場に座り込んだ。しかし。
「何だ、は何も言っていないのか?」
「何をだ?」
跡部が真田を睨みながら聞き返した。


























は、蓮二の恋人だ」





















「「「「「「マジで!!!!!?」」」」」」










「真田さん///!!」



























 恥ずかしくて顔を赤くする。もうその反応で確信を持った。本当に柳蓮二の彼女なのだと・・・そして、やはりは可愛いと思った。
「あの・・・そういうわけなんで・・・すみません、皆さん」
申し訳なさそうにレギュラー陣に謝る。しかし、その声は放心状態の彼らに届くことはなかった。
「そろそろ学校へ戻らないと・・・」
「もうそんな時間か・・・、いつか俺達の学校に顔を出せ。蓮二も表情には出さないが、寂しがっているらしい」
「分かりました・・・///蓮二によろしく伝えてください///」
真田と柳生は放心状態の跡部達に言っても仕方がないのでに一例をして榊がいると思われる場所へ向かった。











―数十分後―



「・・・は!!跡部!もう真田がおらへん!!」

「ん・・・何だと!?」

「くそくそっ!真田じゃなくても結局誰かの彼女なのかよ、は!!」

「俺・・・ずっとさんを見ていたのに全然気付きませんでした・・・」

「ずっとって・・・長太郎、まさかストーカー?」

「その一歩手前だって、日吉」

「激ダサ・・・;」

「Zz・・・」

「・・・ウス」





 何やら悔しがっている彼等だったが、こんなことでくじけるはずがなく、そのあとすぐに『蓮二抹殺計画』の会議を始めたとか始めなかったとか・・・。

























□オマケT□
「蓮二」
「あぁ、弦一郎か・・・」
「今日、氷帝に行ってきてに会った」
「・・・そうか」
「近いうちに此処にも顔を出すらしいぞ?」
「そ・・・そうか///」
ちょっと嬉しそうな蓮二がいたとかいなかったとか・・・。

























■オマケU■
「へぇ・・・蓮二がねぇ・・・」
こっそり氷帝の偵察に来ていた乾がその事実を青学に戻ってみんなに報告をしてまた一波乱があったとかなかったとか・・・。






もう終われ。



















あとがき
 はい、初のテニプリドリでした〜♪
オレ、アニメでしか見たことがなくてみんなお互いをどう呼んでるのかとかそういう細かいことが全く分かってません;
コレを読んでくださった方、本当にありがとうございます。
もしかしたら、これをきっかけにテニプリのドリを書くかもしれません(笑)
                                           2004.12.05
                                         再UP2005.03.11

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