あにめ

 






 「赤屍さん!これ、一緒に観ましょう!!」

「・・・はい?」






 

 

 突然の訪問に驚いていた赤屍だったが、銀次が嬉しそうな顔をして自分を見ながら何かを一緒に観ようと誘ってきたことが嬉しくて自分の部屋に上げた。すると、銀次は持っていた袋から何かを出した。

「銀次クン?一体何を・・・」

「えへへ〜、これです!」

銀次が出してきたのは、あるアニメのDVD。どうして銀次がそれを持っているのかを聞いたら、依頼人の息子さんが観ていたのを偶然に観てそれから嵌ってしまったらしい。勿論、この銀次が持っているのはバイトで稼いだお金で買ったのだ。そう理由を話している内に銀次はDVDのセットを完了させていた。

「さ、赤屍さん!」

「わかりましたv

こんなに嬉しそうにする銀次が可愛くて赤屍は大人しく座った。それを見届けた銀次はリモコンをもって再生をさせた。

 

 

























 内容は、ある悪の組織に人間が戦争の兵器として改造・・・つまりはサイボーグにされてしまった。その改造された九人のサイボーグはその悪の組織と敵対して戦っていくという話なのだ。

 






 一話を観終わって銀次は一旦止めた。ここで赤屍がつまらないと言ったら止めるつもりだったからだ。

「あの・・・赤屍さん?どうでした??」

おそるおそる聞いてみると、赤屍は銀次に笑顔を向けた。

「なかなか面白いですね」

どうやら赤屍も気に入ったらしい。今度は赤屍がDVDを再生させた。最初は主人公の日本人の少年の回想シーンから始まった。暫くすると、また戦闘シーンが始まる。

『・・・来たわ、爆撃機よ!』

サイボーグの少女がそう言った瞬間。


























「私にもあんな能力が欲しいですね」

「・・・え!?」

「あの遠くのものがわかる目と耳がです」


























貴方には必要ないと思いますよ・・・(_)

























 銀次は心の中でそう言った。だが、そんなことを言ったらどうなるか分からないから口にしなかった。アニメは、すぐに騒がしくなった。その爆撃機の所為で洞窟の中が崩れ始めた。

 

 

『加速装置!!』

 

 

主人公の少年が自分の能力・・・『加速装置』を使って仲間を数人助けた。

























「あの能力もいいですよね」

「はい!?」

「加速装置があれば早く行動できるようになれますからv


























それ以上早くなってどうするんですか!?(・д・)

 

 

009、無事か!?』

テレビの声で銀次は我に返った。今度は鼻の長いサイボーグ戦士が空を飛んできた。


























「あぁ、空も飛んでみたいですね」

「えぇ!?」

「気持ち良さそうじゃないですか?」

























貴方が飛んでいると本当に死神に見えそうですД`)


























 テレビでは、瓦礫に埋もれた仲間を助けようと一番大きな身体をしたサイボーグ戦士が映っていた。銀次は嫌な予感がして振り向いた。すると・・・。


























「彼、力が強くていいですね・・・私も力を付けたいですよ」


























記憶が正しければ赤屍さん
貴方は熊を担いでたじゃないですか!!
(@Д@)




















 その後、何人かのサイボーグ戦士が出てきたけど、興味がなかったらしく、赤屍は静かだった。それにほっとして銀次はアニメに夢中になり始めていた。アニメでは、基地を脱出しようとしていていよいよ盛り上がる!というところだった。チームを二つに分けて目的の場所に行こうとしている。加速装置を使う少年のチームと空を飛ぶサイボーグのチームの二つである。加速装置を使う少年のチームから空を飛ぶサイボーグのチームの画面に変わったその時。


























「彼もいいですね」
























また始まった!!(TДT)

























そう思いながらも聞いてみる銀次。

「だ・・・誰がですか?」

「あの全身機械の彼です。ああなったら人を殺し放題でしょうね・・・」


























赤屍さんの体内のメスも似たようなものですよ(;_;)


























 話はそのままクライマックスに突入した。最終的にはその基地から船を奪って脱出できた・・・ということになったのだ。最後の方は赤屍が何も言わないお陰で銀次も楽しめた。満足そうにDVDを片付け始める銀次と赤屍。

「赤屍さん!面白かったですね!」

「えぇ、久々に楽しめました」

銀次はこんなに楽しんでくれたなんて嬉しいですvと満面の笑顔で言った。すると、赤屍も笑顔で返してくれた。そんなほのぼのとした空気が漂っていた。

だが・・・。


























「私もサイボーグになってみましょうか・・・」

























 その一言で銀次は冷え切ってしまった。加速装置を使ったり、空を飛んだり視力がよくなったり・・・最終的には全身武器のあのサイボーグ達のようになりたいのだと赤屍が言ってきたのだから。しかも、誰がいいのかとか思い返している。


























赤屍さんがああなったら・・・.Д`゜・

























「ああああ・・・赤屍さん!」

銀次はあれこれ考えている赤屍にしがみついた。

「銀次クン、どうかしました?」

「オレ、今の赤屍さんが好きです!ですからそのままでいてください!!」

「銀次クン・・・私も貴方を愛していますよv

言いながら銀次を抱きしめる赤屍。その表情はとても幸せそうだった。


























前略、コレをお読みのみなさまへ

 考えてみてください。もし、赤屍さんが・・・今の赤屍さんがあのサイボーグ戦士の能力を一つでも身に付けたとしたらと。

 きっと・・・世界の崩壊でしょう。

 オレは、そんなことをさせないようにこれからもがんばって生きたいと思います。

 でも・・・。

 あの戦闘服を着た赤屍さんを見てみたいと思うのはオレだけでしょうか・・・

           愛の戦士、天野銀次より・・・









あとがき
 えっと・・・こちらの作品はHP作成のときに大変お世話になったひとりの紫苑様に捧げます。
・・・あれ?ギャグ・・・にさせるつもりだったのに何だか違う!?
これってただ、赤屍が壊れてるだけじゃんかーーーー!!

あまり、期待に添えられなかったかもしれないけど、出来上がりました(汗)
しかも、内容がめちゃくちゃでゴメンナサイ!!

こんなのでよければどうぞ貰ってやってください(涙)
                                  2004.05.24


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