星に願うようなことは何もない
願うくらいだったら
自分で叶える・・・
そういうもの
ホンキートンクでは、銀次や夏実が七夕の準備をしていた。
「七夕ッ、七夕ッ♪」
「銀次、お前、よくこんな行事で浮かれられるな」
蛮が冷ややかに言う。すると、銀次が笑顔で蛮に駆け寄った。
「だって、織姫と彦星が年に一度だけ会える日なんだよ?」
「だからどうしたってんだよ」
「もー!夢がないなぁ・・・」
「うっせぇ!」
いつもの如く、蛮の拳が銀次の頭に落ちた。そのまま蛮は立ち上がり、ホンキートンクから出て行く。
「あれ、蛮ちゃん!?」
「ちょっとタバコ買いに行くだけだ」
しばらく歩くと、ある店の前には笹の葉が飾ってあったり、短冊がつるしてあったりする。
「・・・何処も七夕ってだけで浮かれやがって・・・」
不貞腐れながら言っていると、前方から見覚えのある人物を発見。
「・・・おい、猿まわし」
「あ?美堂じゃねーか」
偶然あった士度に声をかけて近づく。士度は仕事が入ったり、マドカの護衛兼ねて一緒に海外に行ったりしてあまり蛮と会えていなかったのだ。
「お前、今日は珍しく暇なのか?」
「まぁな・・・マドカも帰ってきたばかりで疲れてるから家で休ませてるんだ」
「そうか・・・」
そのまま何処に行くでもなく、ただ並んで歩いている。すると、士度が笹の葉を見つけ、呟く。
「・・・もう七夕か・・・」
「何だよ?願い事とかあんのか?」
ふざけながら言うと、士度がアッサリ頷いた。
「美堂はないのか?」
「あ?んなもんねぇよ」
「へぇ・・・寂しいやつだな」
「な・・・ちげぇよ!!現実主義なんだよ!」
そんなふざけ合いをしながら笹の葉が揺れる街の中をいつまでも歩いていた。
「おい」
「何だよ?」
「お前の願いって何だよ?」
「あぁ・・・そりゃあ・・・」
「?」
「お前とずっと一緒にいられるようにだよ」
「狽チ///!!」
そんなのは願うもんじゃねーだろ?
俺と士度で叶えていくんだよ!