赤屍のお仕事
こんにちは、読者の皆さん。私はDr.ジャッカルこと赤屍蔵人です。今回の私はいつもと少し違うんです。それは・・・。
「赤屍さん〜・・・一体誰と話をしてるんですか〜?」
「おや、すみません。気にしないで下さいv」
「そうなんですか?」
「そうなんです」
今、私に質問をしたのは天野銀次をいう可愛らしい男の子です・・・え?私は男じゃないかって?まさか。男ですよ?いいじゃないですか。同性愛っていうのもありますし・・・それ以上何かいうと切り刻みますよ?
「赤屍さん・・・ここなんですか?今回の仕事の場所ってのは」
「ええ、合ってますよ」
「でもここって、高校ですよ?こんなところで何を運ぶんですか?」
「この高校は裏口入学者が多いんですよ。それで、そのお金を渡すことが仕事です」
「そうなのか・・・って、めちゃくちゃいけないことですよ!?」
「それでも仕事ですからv」
「そんな〜・・・」
銀次君はそういうことが嫌いなんです。そこも銀次君の魅力ですけどねv
「それで、オレも今回は同行なんですか?」
「ええ、銀次君には囮になってもらいます」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
私は何も言っていなかったのでこういう反応をしてくれるんです。可愛いですねv
「そんなぁ!!オレ、囮なんですか!?」
「私の仕事のためです」
「赤屍さん一人でもできるんじゃないんですか?」
「私は常に仕事の過程を楽しもうとしてるのです。銀次君がいないのでしたらここの生徒を何人か殺・・・」
「わわわわ・・・わかりました!!がんばりますよ〜・・・」
「ありがとうございます」
こういう憐れな銀次君って可愛いと思いません?・・・でも、思うだけですよ?もし、銀次君に手を出したら・・・。
「赤屍さん、読者さんは手を出せませんよ?」
「いえ、念のためですvそれでは、行きますか」
「はい・・・」
私は保健医をして、銀次君はこの学校の生徒をやってもらうんです。
「それでは、今日中に済ませますので」
「はい・・・なるべく早くしてください・・・」
本当に可愛いで・・・(以下省略)
―保健室―
「・・・さて、この仕事は暇なんですよね・・・」
白衣に着替えてから私は職員室で自己紹介をしていたんです。全く、今日で私はいなくなるのに・・・クスッ。
―コンコンッ―
早速仕事らしいですね。
「開いてますよ」
「失礼します・・・って、ジャッカル?!!」
これはこれは。
「・・・こんなところで何をなさってるんですか?美堂君」
銀次君のパートナーの美堂蛮。何故かここの制服を着て膝を怪我していた。どうやら体育の時間にやったらしい。
「なにって・・・奪還の仕事だよ!!お前こそなにやってんだよ!」
「私も運び屋の仕事です。貴方は何を奪還するんですか?」
「そりゃあ・・・教えるはずねえよ」
確かにそうですね・・・。
「それで?何をして怪我をしたんですか?」
「あ?お前が保健医ならいいや。じゃ」
「・・・私の仕事なんです。不本意ながらね」
美堂君は関係ないと言った表情ですね・・・むかつきますね。
「お前に治療させると毒を刷り込まれそうなんだよ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大丈夫です。そんなことしませんよ」
「ゼッテー嘘だ!!」
おや。私は信用ありませんね?
「そうですか。一応傷口は洗っておいてくださいね?」
「分かってるよ!」
そう言って出て行ってしまいましたね?まぁ、私が銀次君を誘拐して無理矢理仕事を手伝わしている所為なんでしょうけど・・・。
「・・・暇・・・ですね・・・」
初めての保健医ですが、あまり怪我をするということはないんですね。最近の学生はそこまで授業に打ち込まないんですかね?
「私もこの学校を見回ってみますかね・・・」
私も本業をしなくてはいけないので。
まずは一階ですね。一階はこの保健室と一年生の教室ですね。
「さて、どうやって探しましょうかね・・・?」
私の少し後ろからの視線が気になりますね。
「・・・何か用ですか?」
「あ、いえ!あの、保健室の先生ですか?」
「はい、そうですが・・・」
「そうなんですか!分かりました!!」
その女子生徒は駆け足で友達と去っていってしまった。私の白衣姿で分かると思うのですが・・・一体何なんですかね。
「この階にはなさそうですね・・・」
次は二階に来ました。二階は職員室と校長室と受付、そして、トロフィーなどが置いてある教室ですね。
「気になりますね・・・」
「・・・あれ?赤屍さん?」
おやvこの声は・・・。
「銀次君、こんなところで何を・・・?」
「え、赤屍さん一人だと何かと不便かと思ってオレも依頼のモノを探してたんです」
銀次君は優しいですね。
「ありがとうございます」
「えっとね、この棟の五階から三階まで見たけど生徒の教室で隠せそうなところがなかった。あと、この隣の棟の四階から一階まで全部見たけどそれらしいところがなかったんだ」
「・・・もうそんなに探してくださったんですか?」
「うん。俺自身が探したのと、ここの生徒にも聞いたんだ」
まあ、銀次君ですから人に聞くことも出来るん・・・?
「銀次君?貴方、どういう質問をしたんですか?」
「え?『ここにモノを隠せそうなところとか怪しいところってない?』って聞いたんですよ?」
ああ・・・何だか素直すぎて・・・。
「銀次君、それじゃあ私たちが怪しいですよ」
「え?何で?」
「いきなりそんなことを聞いたら他の人が・・・まさか、教師にまで聞いたんじゃ・・・?!」
「え・・・まずかった?」
ああああ・・・銀次君それだと私達がこの学校の裏口入学の資金のことを知ってるとばれてしまいますよ。このことは内密にと言われてたんですけど・・・可愛いから許しましょうvv
「まあ・・・いいですよ。それより、早く・・・?!」
―ジリリリリリリリッ―
「うわ!!何々!!?」
「これは・・・警報?まさか!!」
私と銀次君は目の前の扉が開いてその人物を確認したんです。それは。
「悪いな、赤屍!」
「蛮ちゃん!?ここにいたの??」
「銀次、今は敵同士だ。この仕事、俺の勝ちだ!」
そう言って何処かへ行ってしまいましたね。
「銀次君、美堂君を追って資金を取ってきてください」
「え、赤屍さんは?」
「この場をどうにかしなくてはいけないので・・・」
「わかりました!!」
銀次君は美堂君の後を追って行ったその後・・・。
「先生!何があったんですか?!」
「いえ、生徒が間違って非常ベルを押してしまったんです」
「そうなんですか。そんな生徒でした?」
「ええ、男子生徒でした。紫のサングラスをしていました」
「わかりました」
そう言って先生方は職員室へ戻ってしまいました。こんなことで引き下がるんですか?教師とは。
「・・・私も保健室に戻りますか・・・」
―保健室―
保健室へ入ってすぐに扉が開いたんです。
「あの〜・・・失礼します・・・」
「どうかしましたか?」
「はい・・・少し気分が悪くて・・・あれ、いつもの先生は・・・?」
「ええ、今日は臨時で私が来たんです。気分が悪いのでしたね・・・体温を測っておきましょう」
「は・・・はい!!」
今度は顔が赤くなりましたが・・・不思議な人ですね?
「・・・微熱ですね。どうしますか?このくらいでしたら我慢できますか?」
「いえ・・・あの・・・次は体育なんで・・・」
「でしたらどうぞ。こちらのベッドで寝ててください」
「はい!!」
妙に嬉しそうでしたね?
「失礼します」
また来たのですか?仕事って感じがしますね。
「どうかしましたか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうかしましたか?」
私は呆然としている女子生徒にもう一度質問をしたら今度は顔が赤くなっていったんですよ。
「あのっ・・・こ、ここ・・・怪我しちゃったんですよ・・・」
「ではこちらに座ってください。治療をしますから」
「はい・・・!」
膝をすりむいた女子生徒も顔が赤かったんですよ。
「・・・はい、出来ました」
「ありがとうございました!失礼します!!」
一体何なんですかね?・・・おや、もう授業が始まってますね。これで暫く・・・。
「失礼します」
「どうかしましたか?今は授業中のはず・・・?」
「赤屍さん〜・・・」
「銀次君?どうしたんですか、その姿」
銀次君は葉っぱを髪の毛から靴にまで付けて体中擦り傷。そして、制服も破けてたりして・・・。
「蛮ちゃんを捕まえてちゃんと資金も取り返したんです」
資金の入った袋をだしてそう言ったんです。
「それはありがとうございます」
「それでね、その後、蛮ちゃんと一緒に近くの坂を転げ落ちて茂みに突っ込んだの。蛮ちゃんは気絶しちゃって、オレも怪我してたから運ぶのが大変だったんです・・・」
そんなドジをしたんですか・・・銀次君らしいといえばそうなんですが・・・。
「まあ、ともかく美堂君をそこのベッドに寝かせてください。あと、貴方の治療をします」
「すみません〜・・・」
銀次君は本当に怪我の多い人だと思いました。まぁ、そこがこの人のいいところなのかもしれないんですがvv
「銀次君ももう少し気をつけてくださいよ?」
「はい・・・」
「顔にまで怪我をしたんですか?」
小さな傷が多々あった。
「茂みに突っ込んだときですよ」
「少し上を向いてください。消毒するので」
「痛いですか?」
「・・・多少は」
いつもはもっと大きな怪我をするくせにどうして消毒が怖いんでしょうね?
「・・・いてっ!」
「このくらい我慢してください」
「う〜・・・」
その瞬間・・・。
―ガラッ―
「先生・・・気分が・・・?!!」
女子生徒がやってきたんですよ。
「どうかしましたか?」
私はそう聞いたんですけど、顔を赤くして硬直してしまったんですよ。
「あの・・・気分が悪くて・・・」
「それでしたらあと一つあいてるんでどうぞ」
「・・・私はお邪魔ですか?」
「は?」
その時、私はハッキリ分かったんです。銀次君は本当に全身怪我していたんでブラウスも脱いでもらったんですよ。それで、今銀次君の顔の傷を確認するために顔を近づけてたらこの女子生徒が来たんです。やはり角度的に・・・誤解されてしまったんですね。
「いえ、あの、何か勘違いを・・・?!」
仕事上誤解されたままだとここにいられなくなるので解こうとしたらいつの間にか銀次君が寝てて私の方へもたれかかったんですよ。
「あ!!お邪魔しました!!!!」
「あの・・・って、行ってしまわれましたね。もうここにはいられませんね・・・」
この資金渡すのはまた後日にして、今日は帰りますか。
「美堂君、スミマセンが貴方が誤解されてください」
気絶中の美堂君を気分が悪いと言って眠っている女子生徒の上に乗せてあげたんです。
「それでは・・・」
私は銀次君を抱えてこの高校を後にしたんですよ。
―その後の蛮―
その後のことは美堂君に聞いたんですけど、彼は女子生徒の叫びで起きたらしいんですよ。
「ん・・・って、ぉわ!!何で俺・・・」
「それはこっちのセリフよ!!早くどいて!!!」
「何の騒ぎ・・・って、こら!何やってる!!」
まぁ、その状況を見れば美堂君が女子生徒を襲っているんですよ。
「いや・・・俺にもわかんねーよ!!」
そんな言い訳は通るはずなく、教師に追いかけられたらしいですよ?クスッ・・・憐れですね?
「そうそう、銀次君」
「はい、何ですか?」
「私は保健医として仕事をしていて思ったんですけど、最近は風邪が流行ってるんですか?」
「・・・え?」
「私が質問したりすると女子生徒が顔を赤くしてたんです。何でですかね?」
「赤屍さん・・・(それは赤屍さんに見惚れてたんじゃないんですか?)」
「不思議ですね・・・」
「はい・・・でも、オレは赤屍さんの方が不思議です・・・」
「そうですか?」
「はい・・・とっても。(そんなことがあって何で気づかないんだろう・・・?)」
まぁ、それはいいとして・・・。
「今回はありがとうございました」
「いえ・・・」
銀次君と一緒に仕事が出来て楽しかったですねv
あとがき
えー…予想を遥かに超えて長くなってしまい案したこの作品。
本当はもっと短く済ませたいと思っていたのですが、赤屍の独白って難しいのだと判明しました。
自分の好きな赤屍も存分にかけないなんて…(涙)
本当に此処まで読んでくださった皆様、ありがとうございました〜!!!