―赤い髪―
―切れ長の瞳―
―凛とした面影―
―気高い心―
それが・・・麒麟のユダ・・・
想い過ぎて
「何処にいるのかな・・・ユダ」
またいつものようにユダを捜しているシヴァ。何か袋を持っている。
その袋を見てにやける。周りから見ると、結構不気味だ。(ファンの方、すみません;)
「えへへ・・・///」
「何にやけているんだ?シヴァ」
声をかけられていきなり笑顔から冷たいものへと変わっていった。
「何だ・・・ルカか」
「わたしじゃ駄目だったのか?」
「僕は今、ユダを捜してて忙しいんだ」
「ユダを?」
シヴァの口からユダの名前が出ると、少しルカの顔も冷たくなった。立ち去ろうとするシヴァの腕を掴んで引き止めた。シヴァは、腕とルカを交互に見て最後はルカを睨んだ。
「・・・何?」
「シヴァ、ユダは今忙しいんだ。話があるならまた今度にしろ」
「何で僕がルカにそんなこと言われなきゃいけないのさ。僕の勝手だろ!」
ルカの手を振り払った。だが、勢い余って手に持っていた袋まで飛んでしまった。運悪く、その袋はルカの足元へ落ちてしまったのだ。
「ん?」
「あ、見るなよ!!」
シヴァがルカを止めようとしたが、間に合わなかった。ルカはその袋の中を見てしまった。
「これは・・・」
ガサガサと中身を出した。そこには・・・。
「何でシヴァをかたどったぬいぐるみとキリンの形をしたクッキーが入っているんだ・・・しかも・・・これはすべてお前のお手製じゃないか!?」
言い終わると同時にシヴァはルカの手の中からそれらを奪った。
「いいじゃないか!ユダに僕のことをもっと知ってもらいたいからこうやってるんだよ!」
顔を赤くしながらルカに怒鳴るシヴァ。そんな姿を見て呆気にとられているルカだった。
「それに、ルカみたいにただユダの傍にいるだけよりもユダのために行動をとってる僕の方がずっとユダにふさわしいんだ!」
その言葉に今まで黙っていたルカもカチンときたらしい。
「ふさわしい・・・だと?」
「そうだよ!第一、ルカはこっそりユダの私物持ってるじゃないか!」
「!?」
「それって、ある意味アブないよ?」
「そんなことはない!それを言うんだったらシヴァ、お前の方が危ないじゃないか」
「僕?」
「ユダの前では大人しいが、ユダがいないときのお前はどうだ。ユダの側にいた天使達を脅しているじゃないか!」
「なっ・・・!」
「そういう行動は天使として最悪なことなんだぞ!」
「ぅ・・・うるさぁい!僕はユダのためを想って・・・」
「自分のためだろう!」
「違う!」
そんな口論をしていると・・・。
「あれ?」
「どーかしたのか?マヤ」
「うん・・・あれ」
マヤとガイがやってきた。マヤの視線をたどると、そこにはシヴァとルカがいた。
「ぅわ、何やってるんだろう・・・」
「ちょっと見てみようか」
ガイが面白そうに言うと、二人はシヴァとルカの近くの茂みに身を隠した。会話が聞こえてきた。
「・・・て、それだったらルカもそうじゃないか!!」
「わたしのは、ユダの安全を考えて・・・」
「いつもユダを監視してるのが?それは『見守る』じゃなくて、『ストーカー』って言うんだよ!」
「それはシヴァだろうが!いつもいつも・・・わたしとユダが一緒のときも木の影から見ているだろ!」
「あれは・・・ルカがユダに変なことをしないように・・・」
そんな会話を聞いていたマヤとガイは・・・。
「・・・ねぇ、この会話って・・・」
「ガイ、それ以上言わない方がいいのかもしれない・・・」
少し青ざめながらその場を後にした。
「なぁ、マヤ?」
「ん?」
「あの二人が仲悪いのって・・・二人とも属性が闇だからかな?」
「いや・・・それは違うと思う・・・;」
お互いがユダを想っている。ただそれだけなのに・・・。
「ユダは僕が幸せにする!」
「いや、わたしだ!」
こんなレベルの低い口論になってしまっている。
〜その頃のユダ〜
「ユダ、今日もいい天気ですね」
「そうだな・・・」
シンと幸せそうに日向ぼっこをしていました。
―後日―
「・・・ねぇ、キラ兄さん」
「どうした?そんなに思いつめた顔をして・・・」
「僕、ルカさんを見る目が変わっちゃったよ・・・」
「は?」