『ねぇ、ガイ』
『何だよ、マヤ?』
『この前テレビで見たんだけど、キスの味ってどんなの?』
『へ?キスの味??』
『うん、ガイは知ってる?』
『さぁ?けど、知らないことって気になるな』
『じゃあ・・・』
『『聞いてみよう!!』』
キスの味
■第一証言者(青龍のゴウ)■
ガイとマヤはまず、自分達が信用できる(?)ゴウのところへやってきた。
「ゴウー?」
「ん?どうしたんだ、ガイ、マヤ」
「ちょっと聞きたいことがあって・・・」
ゴウは今、修行の休憩中だったらしく水を飲んでいた。ガイとマヤはゴウの近くまで来てなぜかノートも持参していてメモの用意をしていた。聞きたいことがあるということで自分のところに聞きに来たガイとマヤに『何でも聞いてみろ』と言ったゴウ。二人は頷いて口を開いた。
「「キスの味ってどんな味?」」
声を揃えて言われた。ゴウは一瞬固まってしまった。
「な・・・は・・・キス・・・?」
「うん、キスの味」
「ゴウなら知ってるかなって思ったんだ」
笑顔で言う二人を見てからうーん、と悩んだ。そして、ゴウはガイとマヤに言った。
「キスとは・・・接吻のことだよな?」
キス・・・まぁ、確かに接吻というが、二人は『そこから確認してんの!?』と驚き、ゴウは知らないだろうと悟った。
「そうなんだけど・・・やっぱいいや。ゴウは知らないだろうし・・・」
「( ̄Д ̄;)」
「ほかの人に聞いてみるね!」
そういい残して二人は去っていった。あとに残されたゴウはまた一人寂しく修行に取り掛かった。
■第二証言者(朱雀のレイ)■
ゴウの側を離れる途中でレイに遭遇。なので、聞いてみることにした二人。
「レイ!」
「ガイにマヤじゃないですか。どうかしたんですか?」
「あのさぁ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい?」
「えぇ、ぼくが答えられる範囲でしたら」
ガイとマヤは今度は期待できるかも!?と思い、目を輝かせて聞いた。
「「キスの味ってどんな味?」」
それを聞くまで笑顔だったレイの顔がだんだんと赤くなって、最終的には真っ赤になる。ガイとマヤは何故顔が赤くなるのか分からずにお互いの顔を見合わせた。
「レイ?どうかした?」
「い・・・いえ・・・///」
「それで、どんな味か知ってる?」
「えぇ、っと・・・;なんて言えばいいんですかね・・・;;」
顔を赤くしたまま口篭るレイをじっとみて答えを待っている。
「何してるんだ?」
■第三証言者(流星のキラ)■
「あ、キラ兄さん!」
「マヤもいたのか・・・レイ、顔が赤いぞ?」
キラがレイの肩に手を置きながら顔を覗き込む。
「いえ!何でもないんです!!」
「ねぇ、兄さん?キスの味ってどんな味か知ってる?」
笑顔でキラに近づいてマヤが聞いた。すると、少し驚いたようにキラがレイを見る。
「・・・それで顔が赤かったのか?」
「えぇ・・・まぁ・・・///;」
ふぅん、とキラが楽しそうに笑った。その直後、キラはレイと共に歩き出した。それに驚いた二人はキラとレイを呼び止めたが・・・。
「あぁ、キスの味だよな?それならきっとユダさんかシンが知ってる。おれとレイはちょっと用事があるからまた今度な」
抵抗をするレイをよそに、キラはそのまま立ち去った。
「・・・聞きに行こうか・・・」
「そうだね・・・」
キラから得た情報を頼りにユダとシンを探すことにした。
■突然の遭遇(陽炎のシヴァ)■
キョロキョロしながら探していると、ガイが誰かとぶつかってしまった。
「狽っ!」
「ガイ、大丈夫!?」
「痛いな!」
ガイとマヤに文句を言ってきたのはシヴァだった。
「あれ・・・こんなところで何してるんだ?」
「うるさいなぁ・・・僕はユダさんの後を追ってたら何でかシンを見かけて気分が悪いのに・・・」
「またストーカー・・・」
「うるさい!」
「って、ちょっと待て!シンがいたんだな!?」
ガイが手がかりを発見と言わんばかりの笑顔でマヤの手を引いて歩き出す。
「ちょ・・・待てよ!」
「何だよ?これからシンに聞きたいことがあるんだぞ?」
「・・・聞きたいこと?」
「うん、キスの味がどんな味か聞いてるんだ」
「キスの・・・味?」
シヴァがその部分を復唱して考え込んだ。ガイとマヤは今のうちに逃げようとした・・・が!
「・・・きっと・・・ユダさんとのキスは・・・///」
そう囁くシヴァに少し悪寒が走ってガイとマヤは逃げ出した。
■第四・五証言者(玄武のシン&麒麟のユダ)■
シヴァの視線の先にシンがいたのですぐに見つかって駆け寄った。
「シン!!」
「え・・・!?ガイにマヤじゃないですか。そんなに慌ててどうかしたんですか?」
二人が走ってくるのを見て驚くシンはユダと一緒にいた。
「二人とも、何かあったのか?」
ユダも二人の様子に驚いて聞いてみた。ガイとマヤは二人が一緒ならちょうどいいと思い、口に疑問の言葉を乗せた。
「「キスの味ってどんな味!?」」
その疑問を聞いたシンとユダは、その質問はそんなに慌てて聞かなければいけないものなのか?と思いながら顔を見合わせた。ガイとマヤは二人に視線を向けて答えを待つ。
「え・・・えっと、ガイにマヤ?キスの味と言われても・・・」
少し言いずらそうにシンが二人の肩に手を置く。
「キスの味というのを知りたいのか?」
ユダが突然会話に乗ってきて二人に聞いた。ガイとマヤは流石だ!!と期待を膨らませてユダの側に寄った。
「ユダさん、知ってるんですか!?」
「あぁ」
「え・・・ユダ!?」
「キスの味は、シンのあ・・・」
「わ―――――///!!ユダ!それ以上は駄目です///!!」
シンが慌ててユダの口を塞いだ。ガイとマヤは不満があるらしく、ブーブー言っている。
「シン、何するんだよー!」
「もう少しで聞けそうだったのに・・・」
「そ・・・それは・・・///」
今度は顔を真っ赤にしてシンは俯いてしまった。ユダはそんなシンを見て密かに微笑んだ。ガイとマヤの前にユダが来て二人の視線に合うように腰を屈めた。
「キスの味は・・・色々だな」
一言そう言うと、ガイとマヤは勿論、シンまで驚いてユダを見る。
「色々?」
「あぁ、そうだ。キスにも色々ある。頬にキスをしたり、額にしたり。紳士だったら、女性の手の甲にキスもする。それは、色々な意味を持ったものだ・・・だから、キスの味はこれだ。とは言えないんだ」
優しい笑顔をシンに向けながら静かに語る。普段はうるさいガイとマヤもその言葉に耳を傾けている。ユダは二人の頭を撫でる。
「きっと、お前達にも今言った意味が分かるときが来る。そんなに知ろうとしなくてもいいだろう・・・」
シンに『行くぞ』と言って踵を返す。そんな二人を見送ってからガイとマヤは口を開いた。
「キスの味は色々あるんだー・・・」
「でも、ユダさんは最初『シンのあ・・・』って言ったけど・・・」
「あれはなんだったんだろうなー」
「・・・その後はぼく達にもその意味が分かるって言ってたし・・・」
「あーあ、結局は何も分かってないな」
残念と思いながらも二人はユダの言葉を信じてその意味が分かるときを待つことにした。
□おまけ□
マヤは、どうしても気になったことがあったのでシンを呼んだ。
「まだ何かあるんですか?」
「さっきの質問でユダさんが『シンのあ・・・』って言ったじゃない。その時、ユダさんは何を言おうとしたの?」
「(//□//;)!!」
あとがき
…なんだこれ…。
久々の更新で嬉しいはずなのに、書けない!?
分からない!キャラ達が!!
もう…ユダがかっこよくて…vv
2005.01.18