行事

 











 「七夕・・・ですか?」

「おう!オレ達もやろうぜ!!」











 というわけで、天界でも七夕をやることにした。ガイが天界を駆け回って天使を集めてきた。四聖獣のほかにキラ・マヤ・ユダ・ルカが呼ばれた。

「何だ、七夕か・・・」

「え、どういうことやるの?」

「確か・・・笹の葉に願い事を書いた紙を飾るんだ」

「何でいきなり?」

それぞれ疑問を口にした。

「今日がその七夕だからだよ!」

「けど、おれたち天使が願い事を書いてどうするんだ?」

「いいじゃないですか、キラ。楽しみましょうよ」

そう言いながらレイは人数分の短冊を配っていた。

「七夕というのは、織姫と彦星が年に一度だけ会える日なんです。ロマンチックですね」

シンがそう説明をした。話をしていると、レイが短冊を配り終わったらしく今度はペンを配っていた。

「たまにはこういうのもいいな・・・」

「だよな!オレ、何願おうかな〜」

「どうせ遊びのこととかだろう?」

「な・・・ひっでー!!」

それぞれ少し話をしたりしながら短冊に願いを書いていた。こんな風にみんな集まってのんびりすることは滅多にないことだからそれなりに話も弾んでいる。





















「・・・?」

「どうかしましたか?ユダ」

ユダが突然何かを感じたらしく、立ち上がって真っ直ぐ歩いていた。すると。


























「・・・何をしている?シヴァ」

「ぁ・・・ユ・・・ユダ!!」

























 そこに居たのは、小枝を持ったシヴァだった。ユダに見つかったのが恥ずかしいのか照れてるのか分からないが、頬を少し赤らめていた。そんなシヴァに首をかしげながらユダは言った。

「そんなところにいないでお前もこっちにこないか?」

「え?」

「今日は七夕という日らしい。それでみんなで願い事を書いているところだ。シヴァにも願い事はあるだろう?」

「う・・・うん」

「ならお前も書かないか?」

「僕もいいの?」

「?当たり前だろう?」

ユダのその言葉が嬉しくてシヴァはユダの後に続いた。レイから短冊とペンを貰ってシヴァも自分の願い事を書き始めていた。滅多に見ないシヴァの上機嫌さに興味を持ったマヤ。

「ねぇ、何を願うの?」

「!!な・・・なんでもない///!!」

シヴァは覗き込んできたマヤに驚いて短冊を隠した。


























「やはり、シヴァは反応が可愛いですね」


























いきなり聞こえてきた声に驚いてその場に居た全員が振り向く。そこに立っていたのは、にこっと笑う神官がいた。

「パ・・・パンドラ!?」

シヴァが後ずさった。だが、そんなシヴァの行動にパンドラはクスクス笑っていた。

「皆さんが集まって楽しそうだったので少し様子を見に来たのですが・・・そろそろゼウス様のところへ戻らなくてはならないので失礼しますね」

「え・・・」

少しシヴァが寂しそうに声を出した。パンドラが聞き逃すはずもなく、振り向く。

「大丈夫です。わたしはいつでもシヴァの味方です」

「・・・っ///何言ってるんだよ!」

『シヴァは可愛いなぁ』と思いながらパンドラは去っていった。

「まったく・・・あいつ、何しに来たんだよ」

少し顔を赤くしながらシヴァは悪態をついた。





















 パンドラが去った後もみんな話を盛り上げていた。気が付いたときにはかなりの時間が経っていた。

「・・・さて、みなさん書き終わりましたか?」

「おう!」

「一応書いたぞ」

「ユダも願いを書いたのか?」

「あぁ、おれにも願い事くらいはある・・・シンも書けたか?」

「えぇ」

「で、コレってどこに飾るんだ?」

「あのでっかい木!!」

ガイが指差したのは、天界でもかなり大きな木だった。それは笹の葉というものではない。

「・・・て、それでいいんですか?」

レイが驚いてガイに聞いた。すると、ガイに代わってマヤがそれに答えた。

「いいじゃん!これが天界流ってことで!」

「そうだな・・・おれたちはおれたちなりにやればいい」

ユダの一言にみんな頷いた。そんな中、シヴァとルカは『綺麗だなぁ・・・』とか思っていた()











 ガイとマヤが早足でみんなよりも高い場所に飾ろうと騒いでいた。それをゴウが気をつけろと注意しながら歩いている。その光景は、まるで遠足に来た集団。

「マヤ!あの高いところに飾ろうぜ!!」

「うん!」

そう言いながらガイとマヤは木を登り始めた。

「マヤ、気をつけろよ!」

「分かってるよ、キラ兄さん!」

何だかんだと言いながらやはりキラはマヤが心配なのだ。

「ガイもですよ!」

「おう、任せとけ!!」

シンもキラに続いてそう言った。そんな様子をユダは微笑みながら眺めていた。そんなユダの側にルカが近づいた。

「いつ見ても楽しそうだな」

「あぁ、こういう雰囲気は好きだ」

「・・・わたしも好きだ」

そんな会話を繰り広げていたら・・・。

「じゃあ、おれたちも飾るか」

「そうですね」

ゴウがそう言い出した。確かに、このままガイたちを見ているだけというわけにはいかない。みんな、自分の願いのこもった短冊をもってどの辺りにつけるのか考えていた。シヴァとルカはユダの近くに飾りたいと思っていたため、ずっとユダを見ていた。キラはそんなルカを見て『あぁ・・・だんだんルカさんのイメージが崩れていく・・・』と心の中で囁いた。シヴァはいつものことだと思っているらしいが・・・。

「まぁ・・・いいか」

キラも自分の短冊を飾る場所を探し始めた。
















 それから暫くユダを見ていると、とうとう動き出した。二人はそろそろ行こうと思って歩き始めたが・・・。

「シン」

「あ、ユダ!」

「飾る場所は決まったのか?」

「いえ・・・よく見える場所がいいと思っているのですが・・・」

「だったら、あの辺りがいい。一緒に飾ろうか」

「えぇ」

そんなこんなで出遅れた二人はユダとシンを見送る羽目になってしまった。せめて近くに飾りたいと思い、こっそり飾り始めた。






 全員が納得いった場所に飾った後、改めてみんなその木を眺めた。






「これで・・・本当にみんなの願いが叶うといいな・・・」

「えぇ、きっと叶いますよ・・・」

自分の願い事を運んでくれるような風が吹き抜けていった。

 


























 これは余談だが、六聖獣が楽しそうにやっているのを見て他の天使たちも同じ事を始めた。それからというもの、その木はみんなの願いを背負って重たそうに揺れていたそうだ。














あとがき
 えっと…全員出してみたくて書いたけど…パンドラがぁ!!
まだよく把握していないらしく、少ししか出してませんι
みんなキャラ壊れてるし…まぁ、七夕ってことでみんな羽目を外しているということで☆
                                  2004.07.07

ウィンドウを閉じてください。