いつも傍にいる
いつも一緒にいる
それが当たり前
・・・当たり前?
君との距離
最近、思うようになった。どうしてこうして一緒にいるんだろう・・・と。
「・・・なぁ、シン」
「はい?」
ユダは、隣にいたシンに声をかけた。この時、二人は散歩をしていた。約束は何もないが、歩いていたら偶然に会ったので一緒にいる・・・というだけなのだ。
「シンは、おれと居て・・・楽しいのか?」
「え?」
突然言われた言葉に驚くシン。ユダは、シンの顔を見ずに前を見て歩いていた。しかし、少し歩くと自分の足音しか聞こえないことに気が付いた。それに疑問を持って振り向くと、シンが俯いて止まっていた姿が見えた。
「どうかしたのか・・・?」
心配になったユダは、シンの傍まで戻ってきて顔を覗き込もうとしたが、その前にシンが顔を上げた。その顔は、少し寂しそうな表情でユダを真っ直ぐ見ていた。
「ユダは・・・わたしと一緒にいたくないんですか?」
「シン?」
「わたしは・・・何もない日に好きでもない人と一緒に入れるほど心は広くありません。ユダだから一緒に居たいんです」
話し始めたシンは、表情は寂しそうなままで顔を赤くしながら一生懸命に話してくれていた。そんな姿が急に愛おしく思えてユダはつい微笑んでしまう。
「そんなことを言われたら・・・わたしは・・・」
「シン、すまない。そんなつもりで言ったわけじゃないんだ」
シンの頭を撫でながら今度はユダが話し始めた。
「おれはガイやレイみたいに話をする・・・ということはしない。だから、シンがおれといてつまらなかったらと心配になってな・・・いつも一緒に居るのは、シンの優しさで無理に付き合ってたらと思って・・・」
「そんなことありません!」
大きな声でユダの話を否定した。
「っあ・・・すみません・・・ですが、わたしは話が出来る人が好き、というわけではありませんから・・・その、ユダだから好きなんです。傍にいたいと思っているんです」
顔を言っていくうちに恥ずかしくなってきたシンは、顔を俯けながら声を小さくしていった。シンがそんな風に思っていたんだと分かったことが嬉しくてユダはシンをそっと抱きしめた。
「あの・・・ユダ・・・///?」
「おれも・・・シンだから好きなんだ。これからも・・・こうやって一緒に居てくれるか?」
「えぇ、勿論です」
シンもユダの背中に腕を回して抱きしめた。
こんなに傍にいる
それなのに
何を不安がる必要がある?
「・・・そういえばシン?」
「どうかしましたか?」
「あまり話をしないのに何で傍にいてくれるんだ?」
「・・・貴方の傍が一番落ち着くからです///」
いつも傍にいる
いつも一緒にいる
それが当たり前
それは
二人の心が通じているから・・・
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