何でお前は俺のモノにならない?
どうしたら俺のモノになる?
独占欲 ―第三話―
・・・あれから一週間・・・たったと思う。本当に外の世界から隔離されたような密室の部屋。何も変わっていない。相変わらず手足は鎖で自由を奪われたままだった。美堂は本当に気まぐれに俺のところに来る。時間なんてものは無視してここに来るからまともな時間が分からなくなっていた。変な感じだ。
「・・・マドカ・・・」
俺はマドカが今何しているのか、無事でいるのかなど心配で食事も喉に通らなかった。いや、そうでなくても貰う気などない。あんな奴に。
「よう」
またいつもの声が響いた。
「・・・何の用だ?」
「相変わらず冷たいな?食事、持って来たぞ?」
「いらない」
「・・・いい加減に食っとけよ」
ココに来て士度が全く思いどうりにいかなくなった。
「お前のなんかいらない!」
蛮の考えではそろそろ空腹で気力も無くなって縋り付いてくるはずだった。だが、士度は相変わらず強気の目をしていた。
「早く出て行け!」
衰えを知らないのかと言いたくなるほど強い男。そんな姿にまた独占欲が沸いてきた。自分はこいつに飢えている。欲しいと本気で思った。
「もう気力もないんだろ?素直になれば楽になるのにな?」
「黙れ・・・お前に頼らなくても・・・俺は平気なんだよ!」
自分のモノにならないともっと欲しくなる。色々な士度を見たいと思った。
「・・・そっか・・・」
蛮は食事を置いてまた部屋を出ようとしたが、ドアの手前で立ち止まった。
「おっと、そういえば」
「何だよ?」
「昨日、嬢ちゃんがホンキートンクに来たぜ?」
『嬢ちゃん』という言葉に異様に反応をした。
「マドカが!?何だって?」
蛮は、自分で言っておきながらかなり苛ついた。自分の話には何の反応もないのにマドカの事を話すと反応を返す。この反応は蛮の力じゃないのが苛つくのだ。
「マドカは元気だったか?怪我、してないか?」
マドカのことばかり・・・。自分が惨めになってきた。
「おい、美堂!マドカは何の用でホンキートンクに?」
「・・・うるさい!」
また士度の唇を塞いだ。それは一瞬で今度は蛮は怒鳴った。
「何でお前は俺のモノにならない!?俺はこんなに・・・こんなに・・・!!」
―お前を必要としているのに・・・―
とうとう蛮は自分の心の闇に呑みこまれた。
「もう・・・許さねぇ・・・!!」
「み・・・美堂!?」
蛮は士度のシャツのハイネックと鎖を引き千切って曝け出された首筋に噛み付いた。
「っつ!!何・・・すんだよ!!」
「お前は俺のモノだ!それを証明してやるよ!!」
「な・・・!!」
士度は反論しようとしたが、その言葉は蛮に遮られてしまった。
「ん・・・!・・・っは・・・ふぅ・・・んん!」
蛮は士度にキスをしながらシャツに手を滑り込ませた。
「んな・・・やめろ!美ど・・・んん!!」
士度は蛮の冷たい手の触感にゾクッとした。だが、蛮はそれに構わず士度の胸の飾りに触れた。
「・・・っは・・・!!」
それだけでいい反応をしてくれる士度を可愛く思っている。キスをしながら笑う蛮を見て士度は更に顔を赤くしてしまった。
「どうしたよ?士度、さっきまでの勢いはドコへ行ったんだ?」
「う・・・るせ・・・っつ・・・」
今度は強く触られてまた反応をした。反応をするけど、一向に声を上げない。それに不満な蛮は士度のシャツを破って直接胸の飾りを甘噛みした。
「うぁ・・・あ・・・!!」
士度は突然の感覚に声を上げてしまった。それに気がついて自分の口を塞ごうとして手を使おうとしたが、鎖で繋がれていた。それに気がついて悔しそうに顔を歪ませた。
「へー?お前、こういう風に荒っぽい方が好きなのか?」
意地悪そうに言った。士度は瞬時に顔を背けた。どうやら顔を赤くしているところをこれ以上見られたくないらしい。
「ま、我慢ってのは体に悪いんだぜ?上げたかったら声上げていいぞ?」
「だ・・・っれが・・・あ・・・げ・るもんか!!」
「・・・その意地、どこまで持つかな?」
さらに蛮は士度の飾りを噛んだ。その度に今までにない感覚に士度は声を上げそうになったが、必死に堪えていた。
「んん・・!っ・・・ふ・・・」
蛮の欲求はまだ満たされない。いや、それどころか更に欲求は大きくなった。
「なぁ?こういうこと、初めてか?士度」
「な・・・!?お前には関係ないだろ!!」
睨みながら言った。この状況ではあまり意味を持たなかったが。
「・・・じゃあ、ないのか?」
「美堂・・・?」
士度は少し怯えて蛮に聞いた。そんな士度を無視して蛮は士度のズボンを下ろし始めた。
「ちょ・・・!?何してんだよ!!」
「何って、さっきからしてるじゃん?SEX」
「セッ・・・俺は男だぞ!」
「男同士でも出来るんだよ。いいからお前は素直に鳴いてろ」
「だからって・・・っ!!!」
士度は突然下着越しに下肢に触れられて体を跳ね上げてしまった。
「まだ直接触ってないぜ?」
「だ・・・まれ!!」
「ふーん。ま、大人しくした方が身の為だぜ?」
すると、今度は士度のモノに直接触れた。
「・・・んぁっ・・・!!」
士度は思わず声を上げてしまった。蛮はその声を嬉しそうに聞いて士度の顔を覗いた。
「へー。そんなイイ声出せるんじゃねーか」
「な・・・違・・・ん!!」
蛮はまた士度の唇を奪った。片方の手では士度の顎をキープし、もう片方の手は士度の昂ぶっているモノを撫で上げていた。
「んん・・・ふぁ・・っん・・・あ・・・」
キスの角度を変えるたびに聞こえる士度の喘ぎが心地よく思えた。
「も・・・やめ・・・み・・どぅ・・・っ」
自分の名前を呼ぶ士度をいとおしく思った。背筋がゾクリとした。この男をこんなにも欲している。もっと声が聞きたくて士度のモノに軽い音を鳴らしながらキスを落とした。
「ぅあ・・!!」
一段と大きな声が響き渡った。それは、今までで一番甘美なものだった。
「士度・・・」
蛮は士度の昂ぶりを丁寧に舐め始めた。
「ふっ・・・んぁ・・・!・や・・・やめっ・・・!」
ゆっくり自分の昂ぶりに舌を絡ませる蛮の舌の感覚のせいで更に容量を増してしまった。蛮は士度がもう限界かと見極めた時、軽く噛んだ。
「ひっ・・・ああああっ!!」
蛮の口内で己のモノを放ってしまった。だが、それを全て飲み干した音がした。もちろんそれは蛮のしたこと。
「・・・っあ・・・はぁ・・・」
屈辱。士度の中はその感情が全てだった。その中に快楽も含まれていたが、それも屈辱の一つとなっていた。
「・・・よかったか?」
耳元で蛮が囁いた。士度は睨み返したが、まだ意識をハッキリさせていない上、情事の後だったから瞳が潤んでいて蛮を煽るということになってしまった。
「今度する時にはもっと素直になってくれよ?」
「だ・・・れが!もう・・こんなこと・・・しない!」
「逃げられないくせに・・・じゃ、俺はホンキートンクに戻るからな?」
まだ満足ではなさそうに士度を見てそれから扉を閉めた。一人になった士度は今までされたことを悔しく思った。
「くそ・・・!あんなやつに・・・」
服を整えることも出来ない状態に悔しくて涙を流しそうになったが・・・。
「シド・・・ダイジョウブ?」
「お前ら・・・」
士度の周りにはいつの間にかネズミ達がいた。
「シドカワイソウ・・・マッテテ、ココカラダシテアゲルカラ」
カリカリと鎖を噛み切っていく。そして、数分後にはガシャンという大きな音と共に自由がやってきた。
「悪いな、お前ら・・・」
「サァ、ハヤクコッチニ!」
士度はまだおぼつかない足でネズミ達の後をついていった。暫く歩くと、光が見えた。久しぶりの温かい感覚に嬉しさが込み上がってきた。
「シド、コレヲキテハヤクマドカサンノトコロニ!」
そこには、士度がいつも着るようなハイネックのシャツがあった。
「・・・あぁ、本当にありがとうな?」
士度は無限城から出て走ってマドカの所へ戻った。外に出る途中でネズミに色々聞いた。自分が蛮に捕まってから九日経っていたらしい。
「くそ・・・!」
早くマドカのところへ行きたいと急いだ。
あとがき
はい、やっと裏みたいになった…(ゲフン)
これからはもっと士度が強気になれるように…蛮が乙女チックになれるように頑張ります!
2005.06.21